「”くるまからモビリティへ”の技術展2023 ONLINE」が2023年12月15日(金)にかけて無料開催中だ。将来のモビリティ社会を支える多様な技術や製品が紹介されており、自動運転分野などでビジネスや技術開発に携わっている人は、講演・セミナーを含めて必ずチェックしたい。
▼”くるまからモビリティへ”の技術展2023 ONLINE
https://expo-info.kurumobi.jsae.or.jp/ja/
■ウェブ上で12月15日にかけて展示や講演
技術展は公益社団法人「自動車技術会」が主催。2023年11月27日〜12月15日にかけ、インターネットを通じて1万2,000人の来場を見込んでいる注目イベントで、参加費は無料(事前登録制)となっている。
次世代のモビリティに深く関係する「通信」「電力」「AI(人工知能)」「インフラ」「LCA(ライフサイクルアセスメント)」の5領域に関し、技術情報の提供や産官学間の交流・連携を促進する場となることを目的として開催されている。
技術展のコンテンツは、出展企業による展示と基調講演、出展社セミナーだ。出展企業の展示ページでは、各社が画像や動画、カタログなどを紹介しており、各社の技術開発の最新情報などを知ることが可能となっている。
基調講演では、業界大手企業のトップエンジニアや専門家・有識者などが将来のモビリティに必要な技術分野と現状への課題、トレンド、展望などについて解説。出展社セミナーでは、新技術領域に求められる課題や開発手法、製品技術などについて、出展社の事例も交えて発表されている。
基調講演と出展社セミナーは全てアーカイブが配信されているため、会期中であれば都合の良い時間に閲覧することが可能となっている(※12月15日最終日は17時まで)。この点はオンライン展示会ならではのメリットと言える。
■自動運転システムや自動運転用特殊塗料の展示も
出展社の展示では、自動運転システムを展示するLe DESIGNや、自動運転用特殊塗料「ターゲットラインペイント」を紹介する日本ペイント・インダストリアルコーティングス、AI物体検出技術やAI姿勢推定技術などを展示しているモルフォなどに注目したい。
またNECは、NEXCO中日本と共同開発を進めている除雪車の自動運転化に向けた取り組みについて、動画を公開している。
基調講演は、「通信とくるま」「電力とくるま」「AIとくるま」「インフラとくるま」「LCAとくるま」のテーマごとに3講演が配信されており、自動運転技術などが関わる基調講演としては、以下などが必見だ。
▼協調型自動運転に向けた自動車通信
慶應義塾大学理工学部 教授 重野寛 氏
▼配車と配電が融合した新たなサービス事業の可能性
名城大学 理工学部電気電子工学科 教授 益田泰輔 氏
▼AI交差点による自律分散型信号制御への期待
慶應義塾大学 理工学部 教授 栗原聡 氏
■注目企業が一堂に会する貴重な機会
「くるま」から「モビリティ」への変革が求められている自動車業界。世界的に各先進技術の開発競争が激化している中、各社の技術開発の最新情報を知ることは、自動車・部品・ソフトウェア開発企業などの技術者はもちろん、自動運転系のビジネスに携わる人にとっても非常に有益だ。
技術展へのログインは以下のページから「参加登録」を完了することで可能だ。注目企業が一堂に会するこの貴重な機会をぜひ活かしてほしい。
▼”くるまからモビリティへ”の技術展2023 ONLINE
https://expo-info.kurumobi.jsae.or.jp/ja/