自動運転は車だけじゃない。鉄道だって自動運転になれるはず——。
イギリスの大手鉱業グループであるリオ・ティントは2018年7月26日までに、オーストラリア国内で自動運転列車による鉄鉱石の初輸送に成功したことを発表した。同社は「鉱業オペレーションの自動化における歴史的なマイルストーンを達成しました」としている。
報道発表によれば、オーストラリア当局の許可を得た上で輸送を実施。機関車3台からなる自動運転列車に鉄鉱石2万8000トンを積んで、約280キロの走行に成功したようだ。列車の運行状況は1500キロ以上離れた場所から遠隔監視したという。
今回の輸送は、「世界最長のロボット」とも言える自動運転列車による重輸送の実現を目指した「AutoHaulプログラム」の一環。自動運転列車による安全輸送が実現すれば、より柔軟なオーペレーションが可能になるという。同社は「プログラムが完了すれば、世界初の長距離重輸送自律運行鉄道網となります」としている。