東芝メモリがフラッシュメモリ新工場 AI自動運転業界でSSD需要急増

総投資額は1兆円に



出典:東芝メモリ社プレスリリース

半導体大手の東芝メモリ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:成毛康雄)は2018年7月24日、岩手県北上市で3次元フラッシュメモリの新たな生産拠点となる新工場の起工式を行った。四日市工場と合わせて生産体制を強化し、自動運転開発の進展に伴って急増しているメモリ需要を取り込んでいく構えだ。

計画では、同社の工場としては最大級の約15万平方メートルの敷地に5階建て延べ約20万平方メートルの製造棟を建設する。竣工は2019年秋を予定。総投資額は1兆円に上るという。


新工場では、エンタープライズ用サーバー向けやデータセンター向けのSSD、スマートフォンを中心とした3次元フラッシュメモリの中長期的な市場拡大に対応できる生産体制を、四日市工場と連携を図りながら確立することとしている。

現在自動車各社らが開発を進めているAI(人工知能)や自動運転分野では、外界認識情報など膨大なデータの蓄積や処理、解析などが必要で、データセンター事業者の多くが従来のハードディスクより高速・省電力でデータを扱えるSSDなどへの切り替えを促進しており、同社はこの特需を狙い撃つ構えだ。

【参考】詳しくは東芝メモリ公式リリース「岩手県北上市における新製造棟の起工について」も参照。



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