スウェーデンで空飛ぶクルマを開発している企業に、Jetson(ジェットソン)という企業がある。このJetson社の共同設立者であるTomasz Patan氏がこのほど、イタリアの自宅から同社の社屋までの約4.8キロの区間を、同社が開発する空飛ぶクルマで移動した。
同社は「空飛ぶクルマを使った世界初の通勤を達成した」と強調している。この空飛ぶクルマによる通勤で、通勤時間は通常から88%削減されたという。
■「長期的な目標は飛行の民主化」
使用したのは同社が開発する「Jetson ONE」という空飛ぶクルマだ。最高速度は時速102キロで、高性能なリチウムイオン電池を搭載しており、体重が100キロのパイロットも乗ることができる機体だ。万が一のときのために、緊急脱出用のパラシュートも備えている。
「世界初の通勤」を終えたPatan氏は「私たちの長期的な目標は、飛行を民主化すること」と述べている。
ちなみに以下が「世界初の通勤」の模様を紹介しているYouTube動画だ。
■目を見張るスピード感
Jetsonは2017年に創業したスウェーデンのスタートアップ企業だ。2018年に空飛ぶクルマのプロトタイプを発表し、すでに一般消費者向けの空飛ぶクルマの販売にこぎつけている。
報道によれば、2022年に生産した機体は全て完売しており、現在は2023年に納品する分の注文を受け付けているという。世界のさまざまな空飛ぶクルマの開発企業の中でも、このスピード感には目を見張るものがある。
【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマとは?」も参照。