トヨタ自動車は2021年11月4日午後、2022年3月期上半期(2021年4〜9月)の決算発表をおこなった。売上高は前年同期比36.1%増の15兆4,812億9,900万円で、純利益は同142.2%増の1兆5,244億8,400万円だった。
通期の業績予想は上方修正し、売上高は前期比10.2%増の30兆円、最終利益は同10.9%増の2兆4,900億円に着地する見込みだという。自動車業界では半導体不足などが懸念されているが、今後の生産のリカバリーや円安傾向が、利益の増加を後押しする見込みだ。
■研究開発費を200億円上積み
決算発表会はオンラインで行われ、取締役・執行役員である近健太CFO(最高財務責任者)と、執行役員の長田准CCO(最高コミュニケーション責任者)が出席した。
オンラインの決算説明会では触れられなかったが、公開されたプレゼンテーション資料によれば、今期の研究開発費が200億円上積みされ、通期で1兆1,800億円に上る見込みだという。ちなみに2021年3月期の研究開発費の実績は1兆904億円となっている。
上積みされた研究開発費の使途は不明だが、トヨタ自動車は自動運転技術やコネクテッド技術の開発に加え、こうした次世代技術を試すコネクティッドシティ「Woven City」の建設にも取り掛かっており、こうした次世代技術の研究開発向けの可能性もありそうだ。
▼2022年3月期 第2四半期決算情報
https://global.toyota/pages/global_toyota/ir/financial-results/2022_2q_summary_jp.pdf
【参考】関連記事としては「トヨタ第1四半期決算、利益が465%増 「積極的な未来への投資」に言及、自動運転など視野」も参照。