「移動を見せる」という付加価値!トラッキングシェア、MaaSでの活用に期待感

ボールドライト社が新たに発表



バスやタクシーの移動の様子をマップ上でリアルタイムに可視化する——。こうした「移動を見せる」という技術がいま新たな付加価値を生み出している。

利用可能な車両がいまどこいるか一目で分かればユーザーは移動手段を視覚的に選びやすくなる。こうしたことから、さまざまな移動手段を統合する「MaaS」サービスでの活用にも期待がかかる。


■ボールドライト社が発表した「AUBIT DIGITAL」

そんな中、ITサービス関連企業のボールドライト株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:宮本章弘)が開発したトラッキングシェアシステム「AUBIT DIGITAL」は興味深い。

専用IoTデバイスを導入したモビリティの移動状況を瞬時にデジタルマップで公開し、ユーザーがリアルタイムで正確な移動状況を確認できるというものだ。

AUBIT DIGITALでは、「バス」や「タクシー」など各モビリティのタイプやカラーなどをビジュアル設定できる。トラッキングには準天頂衛星システム「みちびき」を活用し、報道発表によれば「最高精度毎5秒、誤差1メートル」だという。

出典:ボールドライト社プレスリリース
■各システムで進行する「見える化」

こうした「移動の見える化」に関する取り組みは日本国内で加速している。例えば、公共交通機関の全国データを基にサービス展開するヴァル研究所のバス可視化システム「バスロケーションシステム」は既に全国各地で導入されており、業界内で注目の存在であると言える。


最近タクシー配車アプリを使ったことがある人の中には、移動中のタクシーが表示されているアプリ内のマップをみて、おおよそどれくらいの待ち時間になりそうか予想ができた人もいるはずだ。これも「移動の見える化」の一種であると言える。

MaaSとは切っても切れない関係の「移動の見える化」。今後も複数の企業がこうした領域で技術開発を積極的に進めていくだろう。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)





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