三菱自動車、自動運転開発の新拠点を設立 他業種や海外からのエンジニアを募集

車載ソフトウェアの開発加速へ



三菱自動車工業(本社:東京都港区/取締役会長CEO:益子修)は2019年4月2日までに、研究開発拠点である愛知県にある岡崎製作所内技術センターと連携し、新しい自動運転技術を開発する新拠点を東京都港区に2019年度内に設立すると発表した。


近年の自動車の電動化や自動運転技術の進化に伴い、自動車業界内のシステム開発の需要は高まっている。新拠点はソフトウェア開発に必要とされる最新の環境を整備し、愛知県の技術センターと連携しながら車載ソフトウェア開発を進める施設になる。

具体的に新拠点が担当する開発領域は、電動自動車や自動運転システムの車両制御ソフトウェア開発などだ。自動運転の普及による新しいニーズを先読みし、付加価値を生み出す新技術の先行開発なども行う。

■キャリア採用も開始、新しい体制目指す

三菱自動車は新拠点の設立に先立ち、既にキャリア採用を開始している。募集職種はマネージャー、企画担当、開発エンジニアの3つで、プロジェクトの立案から企画、開発からテストまで一貫して行う。今までにない新しい自動運転技術を開発できるような体制を目指すという。

既存の枠組みにとらわれない自由な発想を創り出すため自動車業界の経験は不問とし、他業種エンジニアの応募も歓迎している。各職種ともソフトウェア開発経験などは必須となっているが、自動車業界の経験は必要なく、まったくの別ジャンルからの挑戦も可能だ。


また都内という優位な立地を活かし、海外の優秀なエンジニアの採用も進めていく方針だ。プロジェクトマネージャ、開発エンジニアなどいくつかの職種を募集しているが、すべて日常会話レベル以上の英語コミュニケーション能力が応募資格となっている。

フレックスタイム制を導入していることも特徴だ。柔軟に働ける環境を整えることで、海外からやってくるエンジニアなどとの文化の違いに対応する狙いもありそうだ。

■企画立ち上げからテストまで

自動運転の新機能について、企画立ち上げからテストまですべて関われるのが新拠点での仕事の大きな魅力のようだ。新たな開発体制を一から作り上げるため、アイデアや意見も取り入れることができるという。

【参考】関連記事としては「予防安全技術「e-Assist」搭載の新型デリカD:5、注文受付開始 三菱自動車」も参照。



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