「富山の薬売り」という言葉をご存知だろうか。「置き薬」がたっぷり入った箱を自宅に設置して、使った分だけ代金をまとめて払うという販売方式である。病気やケガにあってもすぐに薬を使える利便性が大きなメリットで、日本では古くから利用されているサービスだ。
このサービスの食べ物版「置き食」サービスが注目を集めている。取り組むのは島根県の齋藤アルケン工業だ。日々の買い物に悩む高齢者向けに展開している。
「置き食」は簡単に言えば、自宅に商品ボックスを設置して食料品をストックしておき、ユーザーが食べた分だけ課金される無人販売サービスだ。自宅にコンビニがある感覚で、好きな時に好きなものを食べることができる。
この置き食サービスを、例えば自動運転車とラストワンマイル向けの配送ロボットが担うようになれば、どうなるだろうか。高齢化や過疎化が進む地方都市で導入されれば、一気に買い物弱者の問題が解決しはしないだろうか。
自動運転車や配送ロボットによる置き食サービスは高齢者だけでなく、育児や仕事で買い物の時間が取れない都市の買い物弱者にも有用だ。少しずつ普及しながらサービスの質が上がっていけば、全国にこうした仕組みが広がっていく可能性がある。
技術の進化は社会の課題の解決につながる。自動運転やロボット技術はこのようにして社会に貢献していくのだろう。
【参考】関連記事としては「ソフトバンク、ウーバーイーツに自動運転宅配車両を活用か 米ニューロに1040億円出資」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) February 13, 2019