シリコンバレーにも拠点を持つ中国の自動運転スタートアップPony.ai。近年めきめき技術力を高め、「グーグルのライバル」とメディアで報じられることもある存在だ。
そんなPony.aiの最高執行責任者(COO)であるHu Wen氏が米CNBCが中国で開いたカンファレンスで「安全上の懸念を取り除くため、自動運転車の開発レースに勝つことを急ぐべきではない」と語った。
2018年12月に自動運転タクシーの商用サービスを開始したグーグル系ウェイモを意識した発言とみられ、Hu氏は「グーグルはまだ自動運転領域でNo.1の存在であるが…」とも付け加えている。
Pony.aiはネット検索大手・百度のエンジニアが2016年11月に独立して起業したスタートアップ。既に広州で自動運転の走行実験を実施しており、2019年末に自動運転レベル4(高度運転自動化)の自動車の商用化を目指している。
自動運転界の覇権を握るのはアメリカなのか、中国なのか、日本なのか、欧州なのか。バチバチと火花が散る各国企業参加の熾烈な開発レースが2019年も繰り広げられる。
【参考】関連記事としては「中国の自動運転ベンチャーPony.ai、シリーズAで240億円調達 バイドゥ退職組が起業」も参照。