中国国内でライドシェアを利用した女性客の様子を、運転手が無許可で盗撮ライブ配信していたことが2018年9月2日までに分かった。ライブ配信は中国のゲーム動画配信サイト「Huya」で無料配信され、約2万人が視聴したものとみられる。
運転手と乗客が利用していたライドシェアサービスは「Dida出行」で、中国ライドシェア最大手・滴滴出行(本社:中国北京市/社長:ジーン・リウ)=DiDi Chuxing=のライバルとされている。
中国では滴滴出行の運転手による女性客強姦殺人が起きたばかりで、ライドシェアサービスの是非をめぐる議論がより一層高まる可能性がある。米ニューヨーク証券取引所に2018年5月に上場したばかりのHuyaの運営会社は声明を出し、運転手に乗客のライブ配信を禁止する声明を同日までに発表している。
報道によると、アメリカでも運転手による乗客の盗撮ライブ配信が過去に問題になったことがあった。相乗りサービスであるライドシェアはシェアサービスを代表するC2C(個人間取引)として全国で人気を集めているが、乗客保護に向けた取り組みはまだまだ道半ばと言える。
【参考】中国のライドシェアを巡るニュースとしては「中国ライドシェア大手・滴滴出行(DiDi)、強姦殺人事件で相乗りサービス無期限停止 ジーン・リウ社長が謝罪|自動運転ラボ