セイコーエプソン、自動運転に最適な慣性計測ユニットのサンプル出荷開始

2018年の年末には商品量産化へ



情報関連機器や精密機器の製造を手掛けるセイコーエプソン株式会社(本社・長野県諏訪市/社長・碓井稔)はは4月3日、自動運転などに適した慣性計測ユニット(IMU)について、新商品「M-G370」(写真左=出典:セイコーエプソン株式会社)「M-G365」(写真右=出典:セイコーエプソン株式会社)のサンプル出荷を開始したと発表した。


新たに発表した慣性計測ユニットは、3軸の角速度センサーと3方向の加速度センサーの計6軸からなり、慣性運動量を検出することができる。セイコーエプソン株式会社によると、2018年の年末には両商品を量産化することを目指しているという。

報道発表によると、両商品には自動運転実現に向けて必要とされている「FOGクラス性能」を有している。安定性が高いことやノイズも少ないことなどを実現した高性能センサーを搭載しているほか、同社によると「静止状態から高速動作まで高精度に計測する優れた動的性能(感度直線性)を実現」しているという。

同社によると自動運転のほか、精密農業やICT建機における自動制御システム、ドローンや海底探査などの無人機、ナビシステム、産業機器や車両の振動や軌道計測などのシーンでも利用が見込まれるという。

【参考】今回セイコーエプソン株式会社が発表した新商品「M-G370」「M-G365」の詳しい内容については「プレスリリース」を参照。



関連記事