総合PR会社大手の株式会社ベクトル(本社:東京都港区/代表取締役:西江肇司)は2019年2月3日までに、みんなのタクシー株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:西浦賢治)に参画予定の1万台超のタクシーに取り付けたモニターを利用し、後部座席デジタルサイネージ事業を開始すると発表した。4〜5月分の広告枠の受付は既に開始している。
みんなのタクシーは、ソニー株式会社とソニーペイメントサービス株式会社、都内のタクシー会社5社の計7社が参画する事業会社。同社のタクシー保有台数は東京都内の4分の1から5分の1を占める規模となり、タクシーの膨大な走行データとAI(人工知能)やIT技術を駆使した新たなサービスの展開も目指している。
ベクトルは広告事業を手掛ける総合PR企業で、「PR×動画×アドテク」を事業の軸に据えた動画を活用した企業ブランディングを得意とする。ニュースリリースからイベント、動画とタレントキャスティングを効果的に活用し、企業の情報拡散を手掛けている。
2018年11月にベクトルとみんなのタクシーはタクシー車両での後部座席IoTサイネージ事業に関するパートナー意向確認書を締結し、広告枠について独自にメニューの展開と販売を行うと発表していた。新型IoTサイネージ端末の設置やメディア運営、広告枠販売などをベクトルが担当する。
広告枠についてはメール先着順。クライアントや代理店向けのセミナーを東京都港区のベクトルスタジオで2月12日午後6時から開催する。
タクシー車内における広告事業は、タクシー配車アプリを展開する各社が個別に力を入れている分野で、自動運転車の車内向け広告枠と同様に注目されていく市場の一つと言える。
【参考】関連記事としては「みんなのタクシーの後部座席広告事業、ベクトルがパートナーに 東京都内の約1万台に新型IoTサイネージ」も参照。
タクシー後部座席は「新市場」!ベクトルが広告販売やメディア運営 みんなのタクシーとパートナーに 新型IoTサイネージ設置も担当 https://t.co/3ZsxHlUI3P @jidountenlab #みんなのタクシー #ベクトル #広告
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) November 9, 2018