中古自動車販売などを手掛ける株式会社オートプラス(本社:愛知県名古屋市/代表取締役:井野貴文)は2019年6月19日までに、一般の乗用車ユーザーが広告主とスポンサー契約を結ぶ新しい交通広告サービス「マイカースポンサー(全国版)」を開始すると発表した。
このサービスは、広告主から支給される広告シールをマイカーのリアガラスに貼って1か月以上走行するとスポンサー料が支払われるというサービスだ。2018年10月から地域を限定して試験的にサービスを運用しており、改善を重ねて全国展開する運びになったという。
リアガラスの広告は「権利収入」に該当するため、副業が禁止の会社員でもサービスを利用できるという。
■実際の運用はスマホのみで完結
実際の使い方は次の通りだ。
まずはナンバープレートや車検証など必要書類を送って会員登録を行う。実際の書類を郵送する必要はなく、画像をアップロードするだけで申し込み可能だ。登録は無料で、リアガラスのあるマイカーを所持していて、マイカースポンサーアプリをダウンロードすることができれば誰でも登録できる。
リアガラスに貼るシールは期間限定や抽選などの物もあるが、基本的にはユーザーが自由に選ぶことができる。ユーザーと広告主は対等なビジネスパートナーという関係で、企業イメージや製品への共感がないシールを選ぶことはできない。広告の内容を記載したURLをユーザーが確認しないとシールの申請ができない仕組みになっているという。
好きな広告シールを申請し郵送で送られて来たら、リアガラスにシールを貼り付ける。シールを貼った場所の画像と、車の走行距離が分かるメーターの画像をアップロードしたら、後は普段通り車で走行するだけだ。月末になったら再びシール画像と走行距離の画像をアップロードすれば、スポンサー料を得ることができる。
一度シールを貼ってしまえばやることは写真撮影と画像アップロードくらいで、スマートフォンのみで完結するためかかる手間は少ない印象だ。
■個人間カーシェアとも相性良さそう
オートプラスは2019年6月10日からマイカースポンサーの新規会員登録募集を開始している。サービスの開始は2019年7月後半からの予定だ。選べる広告シールについても随時発表していくという。
このような「個人×広告スポンサー」という組み合わせのサービスは、個人間カーシェアとも相性がよさそうだ。カーシェアのサービス料に加えて、走行したことによるスポンサー料も入ってくれば一石二鳥だ。
カーシェアやライドシェアにも広告を貼る余地があると考えると今後伸びていきそうなサービスだ。
【参考】交通広告の動向については「媒体比率でたった3%の「交通広告」に秘めたド級の潜在力とは? 自動運転車両やタクシー広告で躍進」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) March 6, 2019