株式会社ジャパンディスプレイ(本社:東京都港区/代表取締役会長兼CEO:東入來信博)=JDI=は2019年3月4日までに、仏自動車部品メーカーのフォルシア社と、車載ディスプレイの分野における協業プロモーションの覚書を締結したと発表した。
発表によれば、車載向け32.1インチ横長ディスプレイ(アスペクト比16:3)のプロモーションを両社で共同で行っていく。
両社は2019年1月開催の家電見本市「CES 2019」で、32.1インチ横長ディスプレイを採用したモーフィング・インストルメントパネルを展示した。このパネルは将来の自動運転車への搭載を想定したもので、手動運転時には運転席の前に配置されてナビ情報や速度情報、安全情報が表示され、自動運転時にはディスプレイ全体が中央にスライドし、エンターテイメント用のスクリーンとして活用できるという。
システムの完成度が完全自動運転が近づくと、クルマの中での過ごし方が大きく変わる。システムが運転を担うようになれば、運転手が運転に労力を費やす必要が無くなるため、インフォテイメント関連のビジネスチャンスが自動運転車の車内で生まれる。
こうした点に気付いた各社が現在、自動運転車向けのディスプレイの開発に力を入れており、韓国の自動車部品メーカーである現代モービスもCES 2019で車両の窓ガラス全面をディスプレイ化するアイデアを発表し、注目を浴びた。
JDI EuropeのOliver Burscher社長は報道発表で「我々はディスプレイメーカーの視点で車載マーケットが有望な市場だと考えている」と強調。その上で「自動運転化への流れは車内空間の新たな過ごし方やあり方を可能にするだろう」としている。
【参考】関連記事としては「自動運転車の窓ガラスをディスプレイに ヒュンダイ・モービスが新コンセプト発表へ」も参照。
自動運転車の"窓"が100兆円市場の舞台に ディスプレイ化計画、韓国の現代モービスが発表 https://t.co/53IlRUKg2C @jidountenlab #自動運転車 #窓ガラス #ディスプレイ
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) December 26, 2018