測量ソフト開発のアイサンテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:加藤淳)は2019年11月21日までに、4自治体と企業7社で締結した「自動運転技術を活用した新たなモビリティサービスの実用化」協定に基づく自動運転公道実証運行走行を、兵庫県の播磨科学公園都市において2019年12月5日より開始すると発表した。
この協定は2019年8月、播磨科学公園都市内で自動運転技術を活用し、次世代モビリティサービスの実用化と地域交通の利便性を向上させる目的で締結されたものだ。協定には兵庫県、たつの市、上郡町、佐用町と民間企業が参加している。
参加する民間企業はアイサンテクノロジーのほか、株式会社ティアフォー(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:武田一哉)、損害保険ジャパン日本興亜株式会社(本社:東京都新宿区/取締役社長:西澤敬二)、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:髙橋誠)、ダイナミックマップ基盤株式会社(本社:東京都中央区/代表取締役社長:稲畑廣行)、神姫バス株式会社(本社:兵庫県姫路市/取締役社長:長尾真)、株式会社ウエスト神姫(本社:兵庫県相生市/代表取締役:魚谷観)。
今回の実証運行走行は今後のサービスモデル構築を見据え、神姫バスやウエスト神姫など地域の旅客運送事業者が運行の主体となる。これまでの車両やAI(人工知能)の技術的な実証から一歩進んだ形を目指しているようだ。
また、この実証運行走行には自動運転バスの開発を手掛ける埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市/学長:内山俊一)も参加し、技術サポートをする。アイサンテクノロジーの業務委託先として自動運転バス「バスタイプ リエッセⅡ」の車両を提供するほか、実証運行の技術サポートとして自動運転のオペレーターも派遣する予定だ。
実施期間は2019年12月5日から9日までの5日間。運行は埼玉工業大学が開発している非遠隔型自動運転バスの「リエッセⅡ」、アイサンテクノロジーが提供する遠隔型自動運転の小型EV「Milee(マイリー)」で行われ、それぞれ播磨科学公園都市内の芝生広場から理化学研究所までを走行するという。
【参考】関連記事としては「自動運転車に実証実験・テスト走行が必須な理由 実用化に向けて回避すべき危険・リスクは?」も参照。