中国の自動運転タクシー、初実現は「滴滴」か「百度」か

滴滴は数カ月以内に上海でスタート

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中国ライドシェア最大手の滴滴出行(Didi Chuxing)が、数カ月以内に上海市内で自動運転タクシーの運用を開始する計画であることが、2019年8月31日までに分かった。ロイター通信が滴滴出行のCTO(最高技術責任者)であるZhang Bo氏の話として伝えた。

まずは中国国内で運用を開始するが、2021年を目途に海外展開も目指す。中国国内での運用では当面は乗車料金を無料とし、さまざまな車両を使ったパイロットプロジェクトとして実施を続けていく。2020年までには北京と深圳(シンセン)での運用もスタートさせる考えだ。

中国に関していえば、中国ネット検索大手・百度(バイドゥ)も自動運転タクシーの商用化を2019年下半期にスタートさせることが過去に報じられている。

【参考】関連記事としては「ウェイモに続く自動運転タクシーの商用化、「百度」が浮上」も参照。

自動運転タクシーの商用サービスをいち早くスタートさせたのは、米グーグルからスピンアウト設立されたウェイモ(Waymo)だ。2018年12月からアメリカ国内で提供を開始し、「世界初」として注目を集めた。

その後は米自動車メーカーGMの子会社であるクルーズが続くと思われていたが、当初計画していた「2019年内スタート」というスケジュールを安全上の懸念から延期している。

【参考】関連記事としては「自動運転タクシーの実現はいつから? 料金やサービスは?」も参照。

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