モビリティ事業を手掛けるナイル株式会社(本社:東京都品川区/代表取締役社長:高橋飛翔)は2019年7月4日までに、個人向けのカーリースサービス「マイカー賃貸カルモ」の契約プランを従来の最長9年から最長11年の契約形態に変更した。
マイカー賃貸カルモは従来のように車を購入するのではなく、利用年数を決めて月額料金を支払いながらマイカーを保有する「サブスクリプション型サービス」だ。国産全メーカーの幅広い車種が選べ、法定費用なども含めた完全月額制でマイカーを持つことができる。今回の契約プラン変更は、マイカー賃貸サービスの需要の高まりに対応してのことだという。
市場調査会社の矢野経済研究所の調査によると、2022年度の個人向けカーリース車両保有台数は93万6000台に達し、2018年の約3.6倍になるという予測が出ている。今回の最長契約年数延長の背景はこうした市場の成長予測も関係しているようだ。
また、自動車自体の品質と耐久性が向上したことで、平均使用年数が伸びていることも影響している。軽自動車・乗用車ともに平均使用年数は10年以上となっており、1台のクルマを長く経済的に使いたいという顧客ニーズも多いようだ。
こうした背景を受け、契約プランの上限を従来の9年間から延長し、1年間から11年間の間で契約年数が選べるようになった。実際カルモのカーリース申し込みは2019年度上半期で3000件以上になっており、下半期はさらなる申し込みが予測されるという。
■カーリースは車内広告配信で低料金化の可能性あり
こうした個人向けカーリースは全額を支払って完全に所有する形態ではないため、車内で広告を配信する代わりに料金を下げるというプランが今後登場する可能性もある。例えば車内にタブレットを設置して普段はさまざまなツールとして使い、停車時は広告を配信するといった具合だ。
いつかはゼロ円でマイカーを保有できる日が来るかもしれない?
【参考】関連記事としては「あの「無料タクシー」の仕組みを暴く!広告モデルで実現、YouTubeと一緒?」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) June 8, 2019