建設会社の株式会社熊谷組(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:櫻野泰則)は、人工知能(AI)などを開発するSOINN株式会社(代表取締役CEO:長谷川修/本社:東京都町田市)と共同で、不整地運搬車(クローラキャリア)の自動走行技術を開発したと発表した。オペレーター1人による遠隔運転管理やAI制御技術による複数台運用を実現するという。
これまで一般的な土木工事における土砂の運搬は、ほぼ同一経路を往復する繰り返し作業でありながら、運搬車両の経路からの逸脱や運転手の疲労蓄積や集中力の低下による事故の危険が伴った。そこで、土砂運搬作業の安全性確保と生産性向上を目的として不整地運搬車の自動走行技術を開発するとともに、複数台の車両を制御するAI運転技術を開発した。
AI技術の導入により、クローラキャリア同士の衝突事故が回避されることで運行監視要因が不要となり、積込機械オペレーターは土砂の積み込みや整地に専念できる。これはコスト面からも大きなメリットだ。追加センサーも不要で、運搬作業を自動化できる。
同社は「安全面や運用方法の検討を十分に行い、本格的な実運用に向けて準備を進めてまいります」としている。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) February 6, 2019