完璧な自動運転は実現しない——。グーグル系ウェイモのジョン・クラフチック最高経営責任者(CEO)がこんな予測をアメリカ国内で行われたイベント内の講演で口にし、業界内で波紋を呼んでいる。悪天候など複雑な運転環境にAI(人工知能)が適応して適切な運転操作を行うことの難しさを指摘しているようだ。
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ウェイモ社はグーグルからスピンアウトして自動運転事業に特化しているベンチャー企業だ。2018年12月には世界で初めて自動運転タクシーの商用サービスを開始する予定であるなど、自動運転業界において世界をリードする存在であると言っていい。そのウェイモ社のCEOの発言は重い。
一方で、日本勢のトヨタ自動車を始めとした大手自動車メーカーやアップルなども自動運転レベル4(高度運転自動化)以上の無人走行車を市場投入する日は決して遠くない。クラフチックCEOが言う通りなら、それは「真の自動運転車」と呼べるものにはならないのだろうか。
自動運転業界における技術の発展に注目が集まる。
【参考】関連記事としては「【最新版】自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る|自動運転ラボ」も参照。