自社開発の自動運転EV(電気自動車)「e-Palette」に関してトヨタ自動車が12月22日に行ったオンライン発表会。その発表会の最後の質疑応答で、気になる説明があった。e-Paletteにはどんな自動運転システムも搭載することが可能、という点だ。
トヨタは自動運転領域においては、特定の国や企業に固執せず積極的に投資を行っている。将来的に自動運転タクシーの運行を目指す米Uberのほか、中国では自動運転スタートアップのPony.ai、日本では自動運転OS(基本ソフト)開発のティアフォーにも投資している。
こうしたトヨタの投資の姿勢からは、どの企業の自動運転技術が突き抜けても良いようにマルチに投資している印象を受け、質疑応答で語った「どんな自動運転システムも搭載することが可能」という点は、こうした投資戦略を反映しているものと思わせる。
まずは来年開催予定の東京五輪でどの企業の自動運転システムがe-Paletteに搭載されるのか、気になるところだ。自社開発した自動運転システムを搭載するのか、または別な企業が開発したシステムを採用するのか、注目を集めることになりそうだ。
【参考】関連記事としては「トヨタ自動運転車e-Palette、各地での運行へ自治体と既に議論中」も参照。