自動運転開発企業のSBドライブ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:佐治友基)は2020年1月21日までに、香港に本社を構えるPerceptIn(パーセプティン)社と協業すると発表した。
SBドライブ側の今回の目的は、自社で展開する自動運転車両運行プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」の対応車種を増やすこととされている。Dispatcherは遠隔地から複数の自動運転車を管理・監視できるプラットフォームだ。
今後両者は日本で自動運転車両を移動手段の一つとして定着させるため、PerceptIn開発の自動運転車とDispatcherを連携させて運行実証に取り組むようだ。
通常、自動運転車を活用したサービスを実用化するには、「自動運転技術」と「管制センター」という2つの要素が少なくとも必要になる。今回の両社の協業の取り組みでは、自動運転技術側をPerceptInが、管制センター側をSBドライブが担うこととなる。
■存在感ぐんぐん向上のPerceptIn
最近、PerceptInという企業名をよく聞く。PerceptInは2016年に米シリコンバレーで創業し、現在は本社を香港に置いているスタートアップ企業だ。2019年8月に日本法人も設立し、日本国内でのロボットタクシーの事業化も目指している。
2019年11月から奈良県の平城宮跡歴史公園で実施されている低速電動車両の自動運転実証では、PerceptIn独自のソフトウェア技術が活用されていることで知られ、2019年12月には「浜松市実証実験サポート事業」で同社の実証プロジェクトが採択されている。
【参考】関連記事としては「浜松市が支援決定!「格安自動運転」の香港PerceptInの凄み」も参照。
浜松市が支援決定!"格安自動運転"の香港PerceptInの凄み https://t.co/aOBuUtHuvi @jidountenlab #自動運転 #浜松市 #香港
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) December 10, 2019