落合陽一氏のピクシーダスト、「自動運転車いす×介護現場」で共同事業を開始

高齢者住宅事業など手掛けるシルバーウッドと





出典:ピクシーダストテクノロジーズ社プレスリリース

筑波大学准教授でメディアアーティストの落合陽一氏などが代表取締役を務めるピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区)は2020年2月18日までに、高齢者住宅事業などを手掛ける株式会社シルバーウッド(本社:千葉県浦安市/代表取締役:下河原忠道)と介護福祉現場における人材不足などの課題解決を目指し、自動運転車いす「xMove」の共同事業を開始したと発表した。

ピクシーダストテクノロジーズ社は、現代の社会問題を大学発の技術やテクノロジーで解決するためにさまざまな事業に取り組んでいるが、その一つとして車いすを自動運転化させるユニット開発を進めている。







シルバーウッド社はサービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」を運営しており、このピクシーダストテクノロジーズ社と共同で自動運転車いす「xMove」の開発に取り組むことで、利用現場での使いやすさを高めていくことを目指す。

一般的な介護福祉現場では、他の業界よりもコンピューターなどのテクノロジー導入が遅くなる傾向があるという。その状況を打破すべく、多忙を極める介護福祉現場での人手不足解消や負担軽減を目指し、このような共同事業が成り立ったようだ。

両社はこの製品開発でそれぞれの知見を活かして調査や研究、開発などを包括的に行い、介護福祉現場の課題解決を目指す意向だ。

■自動運転車いすの「xMove」とは?

xMoveは、従来の電動車椅子に自動運転化のユニットを後付けすることにより、自動運転車いすを高度化できる装置だという。

xMove搭載の自動運転車いすは、利用者がボタンやスマートフォンで操作ができることが主な特長となる。介護施設では毎食時に入居者が食堂まで移動するが、介護現場においてこの作業が大きな割合を占めており、このxMoveが介護者の負担を減らすことにつながる。

また、いまの介護福祉現場ではカメラでの見守り機能強化やセンシング技術導入で人材不足の解消を試みているが、xMoveではセンサーを車いすと介護施設に設置し、車いすの安全を相互に確認、走行することもできるという。

現在シルバーウッドの高齢者住宅で実証実験を実施しており、現場の意見を反映しつつ自動運転車いすの開発を進めていく予定だ。

■ピクシーダストテクノロジーズ社の他の事業は?

ピクシーダストテクノロジーズ社は落合陽一氏が2017年に設立した企業で、「人類と計算機の共生ソフトウェア基盤を構築する」を経営理念としている。

独自の「HAGEN(波源)」(波動制御技術)をベースとした自社製品を開発、また顧客課題に根ざしたソリューションを共同開発する空間開発型事業である「KOTOWARI(理)」を展開している。

xMoveのほか、特定の人の耳元など空間の任意の位置に音を届ける「焦点スピーカー」など、地方自治体や企業、障がいを持つ人などが抱える問題を解決するための視覚・聴覚・触覚領域の製品・サービス開発にも取り組んでいる。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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