デンソー、自動走行車を使った果実収穫ロボを開発!農研機構と立命館大と

カメラで果実認識、深層学習で収穫時期を判断



出典:デンソー・プレスリリース

自動車部品大手の株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市/取締役社長:有馬浩二)は2020年12月29日までに、果樹生産での大幅な省力化を目指し、ほぼ人と同じ速度で果実が収穫できるロボットのプロトタイプを農研機構と立命館大学とともに開発したと発表した。

■収穫ロボットの活用に向け、収穫に適した新樹形から開発

高齢化が進む日本においては、果樹生産の現場でも担い手が減少している。そんな中で3者は作業用機械の自動化やロボット化に適した「V字樹形」などの列状密植樹形の開発と、V字樹形に合わせて多様な作業で利用できる自動走行車両と収穫ロボットの開発を進めてきた。







今回発表したプロトタイプの収穫ロボットは、リンゴやニホンナシなどの収穫を想定にしたものだ。収穫ロボットは自動走行車にけん引される形で進み、2本のアームで1個当たり11秒の早さで果実の収穫を行う。これは人による収穫スピードと同程度の速度だ。

自動走行車両の荷台には収穫された果実の収納用コンテナが設置されている。コンテナが果実で満杯になると空のコンテナと自動で交換され、自動収穫が継続できるという。

■4台のカメラとディープラーニングによる果実認識

果実の認識は収穫ロボットに設置された4台のカメラで行う。果頂部や果実の尻のくぼんだ部分である「ていあ部」を認識し、ディープラーニング(深層学習)技術により果皮の色から収穫時期を判断するという。

立命館大学が果実認識と収穫時期判定などのソフト開発を、デンソーが収穫ロボットのハード開発を担ったという。ちなみに3者は、自動草刈システムや自動薬剤散布システムの開発も進めているようだ。

■【まとめ】農業の課題を先端技術が解決!?

農業において自動トラクターの開発も進んでおり、今回のような収穫ロボットの果樹での活用も進めば、農業の担い手が減っている課題の解消がさらに進んでいきそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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