「不気味の谷」という言葉がある。ロボットを人間に似せていくと、人間とあまり似ていないときは好感度を持てるが、似すぎると気味が悪くなるという現象だ。
この不気味の谷を超えることが、ヒューマノイドロボットの開発において、非常に重要な意味を持つ。人々に気味悪がられたままでは、なかなか社会に普及にしていかないからだ。
自動運転にあてはめてみて考えてみよう。米Waymoが無人タクシーを実現するなど、自動運転技術はすでに実用化されているが、AIの運転操作を気味悪く感じる人はいるだろうか。
結論を言うと、気味悪さを感じる人はすでにほとんどいない。日本において実施されたある実証実験でも、自動運転車に乗車後の方が自動運転への信頼度が増したという。
すでに不気味の谷を超えたと思われる自動運転。自動運転で走行するための法整備も整っていけば、普及はどんどん進むと思われる。