テスラのロボタクシー「2035年に売上50兆円」

JPモルガンが予測



出典:Tesla

テスラ(Tesla)が展開を進めるロボタクシー事業について、JPモルガンが2035年時点で年間約3,200億ドル(50兆円)の売上高に達するとの予測を示した。

注目したいのは、その大部分にあたる約3,140億ドル(約49兆円)が、個人ユーザーの車両ではなく、Tesla自身が所有・運営する車両から生み出されると見込まれている点だ。


Teslaはこれまで、個人が所有する車両をロボタクシーのネットワークに参加させ、オーナーが収益を得る「Tesla Network」の構想を示してきた。しかし今回の分析では、将来的なロボタクシー事業の中心はTesla自身が車両を保有するモデルになると見られている。

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■年間売上高3,200億ドルに!?

3,200億ドルは、2035年時点におけるロボタクシー事業の累計売上高ではなく、1年間で得られる年間売上高を意味する。

約3,140億ドルはTeslaが所有・運営する車両から生み出されると試算されている。個人オーナーが所有する車両をネットワークに参加させるモデルから得られる売上高は約60億ドル(7,900億円)にとどまるとされている。

従来のTesla Network構想では、Teslaオーナーが所有する車両をネットワークに参加させ、車両が使われていない時間帯などにロボタクシーとして運行することで、オーナーが収益を得るというモデルが想定されていた。


しかしJPモルガンの試算では、将来的な売上高のほとんどがTesla所有車両から生み出される。

■現在の年間売上高の3倍以上の規模

Teslaの2025年12月期の年間売上高は948億2,700万ドルである。これに対して、JPモルガンが予測する2035年のロボタクシー年間売上高は3,200億ドルだ。

単純比較すると、ロボタクシー事業だけで現在のTesla全体の年間売上高の約3.4倍に相当する。

つまり、JPモルガンのシナリオが実現すれば、2035年にはロボタクシーという一つの事業だけで、2025年時点のTesla全体を大幅に上回る年間売上高を生み出すことになる。


もっとも、これはあくまで約10年後の事業規模についての予測であり、現時点で確定している売上高ではない。

■【まとめ】カギは生産拡大と承認

年間3,200億ドルという規模の予測が現実のものとなるためには、サイバーキャブの生産台数を急速に拡大する必要がある。

また、ドライバーが乗車しない完全無人状態でのロボタクシー運行について、各地域で規制当局から承認を得ることも重要だ。引き続きテスラの動向に注目が集まりそうだ。

【参考】関連記事としては「テスラの自動運転機能(FSD)とロボタクシーを徹底解説」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
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