
超小型モビリティの開発を手掛けるKGモーターズ(本社:広島県東広島市/代表取締役CEO:楠一成)の第2期決算公告が官報に掲載されている。第2期の当期純損失は1億6,829万円であった。
2022年設立のKGモーターズは、小型モビリティロボット「mibot(ミボット)」の自社開発を行うスタートアップだ。2024年12月には量産拠点となる新工場「Mibot Core factory」も設立しており、今後量産を開始する計画になっている。
また2024年5月には、大阪大学大学院基礎工学研究科と提携し、超小型モビリティ(ミニマムモビリティ)に特化した自動運転用データ収集システムと、超小型モビリティへの搭載を想定した自動運転手法の研究開発を進めることも発表している。
同社はまだ初期段階のため、研究開発に費用を投入していることが予想でき、今後の業績が期待される。
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■決算概要(2024年6月30日現在)
賃借対照表の要旨(単位:千円)
▼資産の部
流動資産 437,769
固定資産 20,894
繰延資産 116
資産合計 458,780
▼負債及び純資産の部
流動負債 12,327
固定負債 10,200
株主資本 △93,748
・資本金 60,000
・資本剰余金 50,000
・・資本準備金 50,000
・利益剰余金 △203,748
・・その他利益剰余金 △203,748
・・(うち当期純損失)(168,297)
新株予約権 530,000
負債・純資産合計 458,780
■人口減少の時代に必要に

広島県東広島市を拠点とするKGモーターズは「小型モビリティロボットで世界をワクワクさせる」をミッションに、持続可能な移動を目的にモビリティづくりを行っている企業だ。
同社が目指す持続可能な移動とは、「楽しく快適でワクワクする移動」「コストが低く経済的負担が軽い」「エネルギー効率が良く環境負荷が低い」の3つになる。mibotはエアコン付きで快適なモビリティで、運用コストはガソリン車より約80%少ない。またCO2排出量もガソリン車と比べ約83%削減できるという。
CEO(最高経営責任者)の楠一成氏は、超小型モビリティを手掛ける理由について「人口減少の時代、大量生産と大量消費の拡大路線は望めません。持続可能な移動には維持コストと環境負荷の低い小型EVが必要です。しかし、どれだけ維持コストと環境負荷が低くても、乗っていて楽しくなければ意味がありません。車は単なる移動手段ではなく、情緒的な価値が重要」と語っている。
【参考】関連記事としては「広島のKGモーターズ、「超小型車」を自動運転化へ!阪大と共同研究」も参照。
■1人乗りのモビリティ「mibot」
KGモーターズがオリジナル超小型モビリティの正式名称を「mibot」と発表したのは、2024年5月だ。1人乗りセンターポジションで走る楽しさを追求した小型のEV(電気自動車)で、80年代のポラロイドカメラをモチーフにレトロでありながら、近未来を感じさせる前後対称のデザインとなっている。
小型で軽量であるため環境性能に優れており、原付ミニカー規格で車検不要、さらに税金も安くコストパフォーマンスに優れているのが特長だ。乗車定員1名、最高時速は60キロで航続距離100キロ、AC100Vの充電時間は5時間となっている。
同年9月には、mibotの受付開始から約1カ月で予約台数が1,000台を突破したことを発表した。予約時のアンケート調査では、約94%が個人利用を目的としているようだ。従来の小型モビリティ市場では法人向けが中心であったが、mibotは個人利用が大多数を占めていることから、これまでの市場アプローチとは異なる新しい需要と価値を生み出しているとKGモーターズは分析している。
なお現在の車両価格は、税込み110万円だ。
■KGモーターズの資金調達状況は?
KGモーターズは資金調達を積極的に行っていることでも知られている。2023年10月にシードラウンドにて1.5億円、2024年3月にプレシリーズAラウンドにて3.8億円、2025年5月にシリーズAラウンドの1stクローズにて総額13.9億円の資金調達を完了した。これにより累計資金調達額は20.2億円となった。
調達した資金はmibotの2025年10月の量産開始に向け、量産工場への設備投資および人材採用を一層加速することに活用していくという。KGモーターズの自動運転化に向けての取り組みも含め、同社の活躍に引き続き注目したい。
※官報に掲載された決算公告に関する記事は「自動運転・MaaS企業 決算まとめ」から閲覧頂くことが可能です。
【参考】関連記事としては「超小型モビリティ、自動運転化を視野!KGモーターズ、3.8億円の資金調達」も参照。