Google、「イーロン直属のテスラ幹部」を獲得!自動運転チームを強化へ

レイオフでテスラを去り、Waymoに転職

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自動運転タクシーを世界で初めて商用展開し、現在も提供エリアを拡大し続けている米Google系の自動運転開発企業Waymo。そのWaymoが、新しい自動運転タクシー(ロボタクシー)の発表に先立ち、米EV(電気自動車)大手テスラで自動運転車の開発に携わっていた重要人物を新たに採用したようだ。

この数年、テスラは不定期にレイオフ(一時解雇)を行っており、その対象は幹部クラスにも及んでいる。今回Waymoが雇用した人物も、2024年前半のテスラの大規模なレイオフにより影響を受けた1人のようだ。

10月11日の自動運転車の発表したが、具体的な計画や内容が乏しかったとして株価が暴落したテスラ。こうした状況なのに、自動運転開発でずいぶん先を行くWaymoに貴重な人材を獲得させた格好になっている。

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■イーロン直属の部下がWaymoに転職

Waymoが新たに採用したのは、Daniel Ho氏だ。テスラでは車両プログラム責任者という重要なポジションに就いており、全車両の製品およびプログラム管理を担当していた。

Ho氏のキャリアは、米自動車メーカー大手のフォード・モーターから始まっているようだ。フォードでは12年以上勤務し、最終的にはプロダクト企画マネージャーとしてアジア太平洋・アフリカ地域の商品・事業戦略チームでグローバルプロダクトプラットフォームとその派生プロダクトの戦略的プランニングを担当した。

その後、大手コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーを経て2014年からテスラに在籍した。テスラでは、EV「Model 3」や「Model Y」のプログラムマネージャーを担い、最終的には車両プログラム・新製品導入担当のディレクターという重要なポジションに就いていた。

Ho氏は仕事内容について、ビジネス向けSNS「LinkedIn(リンクトイン)」にて「イーロン・マスクの直属の部下として、テスラ全車両の製品およびプログラム管理の両方を担当していました」と説明している。また在任中の実績として「Model YとCybertruckの納入と稼働を開始し、ベルリンとテキサスで新工場を立ち上げ、将来のロボタクシー・プログラムの基礎作業を確立しながら、全体の生産台数を年間50万台から185万台に伸ばしました」としている。

▼職歴|Daniel Ho|LinkedIn
https://www.linkedin.com/in/daniel-ho-2a9134a/details/experience/

出典:LinkedIn

■自動運転業界で人材獲得競争が過熱

Ho氏のテスラでのキャリアは、2024年9月で止まっている。Ho氏とそのチームは、テスラの大規模リストラの影響を受けたとも言われている。

同氏は最近、「この度、プログラム・ディレクターとしてWaymoに参加することになりました。私たちの使命に貢献し、チームがこれまでに成し遂げてきた素晴らしい仕事を土台に、自動運転車技術の加速に貢献できることを光栄に思います!」と投稿した。Waymoでは2024年9月から勤務をスタートしているようだ。

Waymoはアリゾナ州フェニックスで最初に自動運転タクシーサービスをスタートしたのち、カリフォルニア州サンフランシスコやロサンゼルスにもサービスを拡大している。運行しているのは、完全ドライバーレスの自動運転タクシーだ。自動運転レベルは「4」となる。

同社の第6世代となる次世代自動運転システムは、中国・吉利汽車(Geely)系のEVブランドZeekrの新モデルに統合されることが内定している。ただし韓国自動車メーカー現代(ヒョンデ)にもアプローチしているとの報道もあり、製造委託先の行方が注目されている。

■Waymoの技術開発がますます加速か

世界中で最も自動運転技術開発が進んでいるとも言えるWaymo。そのWaymoにテスラから貴重な人材が流出した。Waymoの技術開発は、ますます加速していくことが予想されそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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