タクシーライドシェア、秋田県美郷町で6月から試験運行

駅と観光地を結ぶ「ミズモシャトル」



出典:eiiconプレスリリース

オープンイノベーション関連事業を手掛ける株式会社eiicon(エイコン)は、秋田県美郷町でタクシーライドシェアサービスの試験運行を2023年6月10日〜8月12日に行う。

この取り組みは、eiiconが秋田県と運営する、デジタルの力で秋田県内4エリアの観光の賑わいを創出する共創プロジェクト「AKITA TOURISM INNOVATION BUSINESS BUILD 2022」において、美郷町と、同町に採択されたNearMeとの共創により実施されるものだ。


■観光乗合タクシー「ミズモシャトル」とは?

eiiconと美郷町、NearMeが共同で行うのは、観光乗合タクシー「ミズモシャトル」の実証事業だ。これは、駅から観光地までの移動「観光二次交通」の課題を解決するためのもので、「美郷町ラベンダーまつり」の開催に合わせ運行するという。

秋田県南の中央東部に位置する美郷町は、多くの観光スポットや温泉・宿泊施設を有するものの、それぞれが点在しており、かつターミナル駅であるJR大曲駅からのアクセスが悪いことが課題となっていた。

そこで美郷町が共創プロジェクトにて「主要駅から観光地を結ぶタクシーライドシェアで、2次交通の課題を解決」というテーマで、デジタル技術で「自立した稼ぐ観光エリア」となることを共に目指すパートナー企業や事業アイデアを募集し、NearMeが提案する観光乗合タクシーの事業アイデアを採択したという。

■観光需要復活で関心が集まりそう

ミズモシャトルは大曲駅やラベンダー園、名水市場湧太郎、道の駅美郷の4カ所を観光乗り合いタクシーで結ぶ。各区間の運賃は、片道大人1名あたり980〜1,980円だ。通常タクシー料金は2,310〜5,110円のため、手軽な価格で利用できる。


予約と決済は、オンラインで事前に行う。なお、乗合タクシーを運行するのは、地元のタクシー事業者3社となっている。

アフターコロナにおける観光需要復活で、乗り合いタクシーやタクシーライドシェアは今後さらに注目されていく可能性が高い。秋田県美郷町でのタクシーライドシェアサービスにはどのような反響があるのか、関心が集まりそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)





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