「自動運転」求人、前年比35%増の3万8,996件 2022年7月末調査

「MaaS」求人は68%増の1,888件



日本唯一の自動運転専門ニュースメディアである「自動運転ラボ」(運営:株式会社ストロボ)は、主要6転職サイトにおける2022年7月末時点の「自動運転」関連求人案件数と「MaaS」関連求人案件数をそれぞれまとめた。


■自動運転:前年同月比35.5%増の3万8,996件

「自動運転」の関連求人案件数(主要転職6サイト)は2022年7月末時点で、前月比5.7%減、前年同月比35.5%増の3万8,996件となった。Indeedの件数減が響いた格好で、前月比では減少した。一方、前年同月比ではこれまでと同様に大きな伸びを示している。

主要転職6サイト別では、Indeedが前月比7.1%減の3万4,391件、dodaが同5.4%増の3,215件、リクナビNEXTが同10.0%増の1,112件、マイナビ転職が同3.6%増の144件、ランスタッドが前月と変わらず78件、エン転職は同1.8%減の56件という結果だ。

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■有力ベンチャーが人材募集

自動運転関連求人では、大手のOEM(完成車メーカー)やサプライヤー、システム開発企業の案件が多いものの、有力なベンチャー企業による求人も一層増えてきている印象です。具体的には、ロボットベンチャーや大学発ベンチャーなどが挙げられる。

求人職種は技術職だけではなく「事業企画」や「営業」なども目立ってきており、業界全体でサービスの実用化や技術の商用展開に向けた動きが加速している表れと言える。


■MaaS:前年同月比68.3%増の1,888件

「MaaS」の関連求人案件数(主要転職6サイト)は2022年7月末時点で、前月比3.3%減、前年同月比68.3%増の1,888件となった。前年同月比での増加が続いており、MaaS業界の盛り上がりを考えると、この傾向は今後も続いていきそうだ。

主要転職サイト別では、Indeedが前月比6.6%減の1,241件、dodaが同7.5%増の431件、リクナビNEXTが同2.9%減の202件、マイナビ転職は同33.3%減の2件、ランスタッドとエン転職は前月と変わらずそれぞれ10件と2件だった。

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MaaS関連求人では、多くの大手自動車メーカーが案件を転職サイトに登録している。トヨタを含め、メーカー各社が「自動車の製造」だけではなく、「モビリティサービス分野の事業開発」に力を入れているからだ。

【参考】関連記事としては「「自動運転」求人、前年比44%増の4万1,336件 2022年6月末調査」も参照。


記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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