トヨタ自動車の2022年3月期(2021年4月〜2022年3月)の決算説明会が2022年5月11日、午後1時半から開催される。決算説明会の模様はライブ中継される予定だ。
豊田章男社長の出席予定はなく、近健太副社長や前田昌彦副社長などが出席する。ちなみに決算短信の適時開示は、決算説明会が始まる5分前の午後1時25分となっている。
■「CASE」に関する言及はあるかに注目
トヨタの決算では、売上高や営業利益、経常利益、最終損益、自動車の世界販売台数などが公表されるが、自動運転ラボとして毎回注目しているのが、次世代技術・サービス分野、すなわち、CASEに関連するトピックスが飛び出すかだ。
CASEとは「コネクテッド」「自動運転」「シェアリング/サービス」「電動化」を示しており、次世代モビリティ社会を象徴するワードとなっている。トヨタももちろんこの4領域を軽視しておらず、たとえば自動運転では「e-Palette」(イーパレット)の開発に力を入れている。
【参考】関連記事としては「CASEとは?意味は?(2022年最新版)」も参照。
e-Paletteはシャトル型の自動運転EVで、移動サービスなどで使用されることを想定した設計となっている。東京五輪の選手村で導入された実績がある。静岡県裾野市で建設中のトヨタの実証都市「Woven City」でも展開される見込みだ。
一方、ホンダや日産が自動運転車を使った移動サービスの展開時期に言及しているのに対し、トヨタはe-Paletteの本格的な展開時期をいまのところ明らかにしていない。今回の決算説明会でこうしたことに関連する話が出てくる可能性もなくはない。
【参考】関連記事としては「トヨタのe-Palette(イーパレット)とは?自動運転EV、東京五輪で事故」も参照。
■公式サイトなどでリアルタイム視聴が可能
トヨタ自動車の2022年3月期の決算説明会は、以下のURLからリアルタイムに視聴することが可能だ。果たしてCASEに関して言及はあるのか、2023年3月期の先進モビリティ関連の研究開発費はどのくらいの規模になるのか。注目すべき点は多い。
▼トヨタ公式サイトから
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/37264214.html
▼YouTubeチャンネルから
https://www.youtube.com/watch?v=RNA2Um1VN08
【参考】関連記事としては「トヨタの自動運転戦略(2022年最新版) 車種や価格は?レベル3〜4はいつ実現?」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)