実用化に向け盛り上がり続ける自動運転・MaaS業界。各企業はエンジニア人材の確保に力を入れている。自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2022年2月版では、各社が公開している案件の中から、特に注目したい案件をピックアップして紹介する。
記事の目次
■住友重機械搬送システム:クレーンの自動運転プログラム設計
住友重機械搬送システムでは、大型クレーンの自動運転プログラムの設計・作成、自動運転システムの構築・ハード選定などを担う技術者を募集している。同社の大型クレーンは、造船向けで圧倒的なシェアを誇っており、自動化の需要が急速に高まっているという。
クレーンに関する知識はなくても、プログラミングや通信、移動機械のモーション制御プログラムの開発経験があれば応募可能だ。クレーンについては研修やOJTを通して学び、数年後に活躍できればいいという。勤務先は愛媛県新居浜市の新居浜事業所で、予定年収は600万〜1000万円だ。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005854800/
■FUTU-RE:最先端の自動運転技術者・制御設計技術者
2014年12月設立のFUTU-REは、大型トラックの自動運転開発現場において、プロジェクトマネージメントやソフトウェア開発、各種データ解析、走行分析など、マネジメントから周辺サポートまでを展開している。募集しているのは自動運転や通信系のシステム開発者だ。
自動車の自動運転制御開発や、適合事業におけるエンジン車の自動運転制御開発・適合支援、ソフトウェア企画や研究開発事業における各種ソフトウェアの開発を担う。1年間の契約社員の募集ではあるが、更新で無期契約へ転換の可能性もある。名古屋オフィス勤務となるが、フルリモートで関東在宅勤務も可能だという。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005857370/
■トヨタコネクティッド:未来のモビリティサービスを創る
トヨタコネクティッドは、車両やWebサイトから得られるビッグデータを活用した新たなコネクティッドサービスの開発・推進を担うITエンジニアを募集している。企画から要件定義、基本設計、プロジェクト管理、サービスインまで一貫した業務を担当することになる。
配属されるのは、DevOps 体制で開発から運用まで担当する「コネクティッドサービス部」、開発の標準化を担う「コネクティッド技術部」、アジャイル開発で自社サービス開発を推進する「アジャイル開発室」、未来のサービスの種まきを行う「先行企画部」のいずれか。
学歴や開発言語、業界は不問だが、AIやIoT、ビッグデータ解析の経験者が歓迎される。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005651266/
■アイシン:MasS事業におけるクラウドシステム構築など
自動車部品大手のアイシンはMaaS事業の拡大に伴い、クラウドサービスの構築や、車両からクラウドへアップロードされるデータ解析、クラウドサービスへの活用を推進している。
現在募集しているのは、クラウドシステムの構築を進める人材だ。具体的には、位置情報や地図情報を取り扱うコンテナサービスをクラウド上に配置・運用するためのアーキテクチャを設計やソフトウェア開発を担う。さらに、効率よく開発と実際の運用環境に配置して使えるようにするためのDevOps環境の構築も担当する。
3年以上のクラウドサービスを利用したシステム開発経験やプログラミング言語の知識、計算機科学の知識が必須となる。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005844328/
■【まとめ】黎明期の市場でいち早く挑戦を
自動運転やMaaSなど、いまが黎明期の市場に携わる職種へ挑戦し、キャリアアップしたい人は少しでも早い方がいい。成長を見込み、異業種からの転職を歓迎している企業も多い。今回紹介した求人案件だけではなく、今後新たに出てくる案件にも注目していこう。
【参考】関連記事としては「大手企業の求人多数!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2022年1月】」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)