イーロンマスクを挑発!テスラ元社員「ロボタクシー10年かかる」 ルーシッドCEOが発言

アメリカ国内で開催されたイベントで

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テスラのイーロン・マスクCEO(左)とルーシッドモーターズのピーター・ローリンソンCEO=出典:Flickr / Public Domain/Lucid公式サイト

新興EV(電気自動車)メーカーである米ルーシッドモーターズのピーター・ローリンソン最高経営責任者(CEO)は、このほどアメリカ国内で開催された自動車イベントで、自動運転タクシーが道路に配備されるまで10年かかる、と強調した。

ローリンソンCEOはテスラでエンジニアとして働いていた経歴を持つ。具体的には、以下のように言及している。

「I think we’re 10 years out before we see fleets of robotaxis. They ain’t coming anytime soon even with the most advanced sensing systems in the world」(ロボットタクシーのフリートを目にするのは、10年後だと思う。世界最先端のセンシングシステムを使ったとしても、すぐには実現しない)

米メディアはこの発言を、ローリンソン氏によるテスラのイーロン・マスクCEOへの挑発だとみなした。マスク氏は過去に、早期に自動運転タクシーを大規模展開する計画を明らかにしているからだ。

■元社員の挑発、マスク氏は意に介さず?

ちなみにルーシット・モーターズは高級EV「Lucid Air」の生産を始めた。この高級EVには14台のカメラとLiDARシステムが搭載され、「自動運転レベル2」ないしは「自動運転レベル2+」の運転支援技術が実装されているようだ。

マスク氏は元社員のローリンソン氏が今回した発言をどう捉えているのだろうか。「実はその通りなんだよな…」。「もっと早くできるに決まっている…」。もしくはEVに宇宙に多忙なマスク氏であるだけに、元社員の発言なんて反応するに値しないと考えているかも。

ちなみにイーロン・マスク氏の過去の発言も参考までに紹介したい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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