清掃・配膳の自律走行サービスロボットで勝負!アイリスロボティクスが設立

ソフトバンクロボティクスグループとの合弁会社



Whiz i アイリスエディション(左)、Servi アイリスエディション(右)=出典:アイリスオーヤマ・プレスリリース

生活用品の有力企業とロボット技術の有力企業による合弁会社が新たに誕生した。アイリスオーヤマとソフトバンクロボティクスグループは2021年2月9日までに、合弁会社「アイリスロボティクス株式会社」の設立について発表した。

設立は2021年2月1日付。事業領域は清掃ロボットと配膳ロボットといった自律走行型のサービスロボットで、新会社では法人をターゲットに事業を展開していくという。「ロボットオペレーター」というポジションもつくり、新たな雇用機会も増やしていきたい考えのようだ。


■法人向けに「Whiz i アイリスエディション」などを提供

法人向けに提供・販売するサービスロボットの1つがAI除菌清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」。乾式バキューム型のロボットで、空間浮遊菌量や床のウイルスを含む菌の削減効果が期待されるようだ。

同機種のベースであるソフトバンクロボティクスのAI清掃ロボット「Whiz」は世界5カ国・地域で販売されており、2020年6月末に世界販売台数が累計1万台を突破し、業務用自立掃除ロボットの販売台数としては世界シェア1位となっている。

もう1つのサービスロボットが、配膳・運搬ロボット「Servi アイリスエディション」。配膳・運搬業務の省人化につながるロボットとして、飲食店や小売店、宿泊施設など向けに展開される見込みだ。今後、音声案内や決済、画像認識などの機能も追加する予定だという。

■コンサルサービスも展開、コロナ禍の中で強い味方に

少子高齢化が進む日本では、人手不足は慢性的な課題だ。サービスロボットはこうした人手不足の課題の緩和につながる。また、コロナ禍で「コンタクトレス」であることが付加価値として重要視され、以前に増してサービスロボットに対する注目度が増している。


こうした中で新たに設立されたアイリスロボティクス。ロボット導入に関連したさまざまなコンサルティングサービスも展開予定で、人手不足やコロナ対策に悩む企業にとっては心強い存在となっていきそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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