自動運転時代には、運転から解放された人が車内でさまざまなエンタメを楽しめるようになる。そうすれば恐らく、自動運転車にカラオケが搭載されるケースも増えてくるはずだ。ただしその場合、1つの問題がある。「音漏れ」だ。
■課題は見方を変えれば「商機」に
いまも自動車からの音漏れを嫌に感じる人は少なくない。夜寝ているときに大音量で音楽をかけているクルマが通りかかると、部屋の中までその音が聞こえることがある。もし自動運転時代に車内でカラオケを楽しむ人が増えれば、こうしたケースが増えるかもしれない。
しかし、こうした課題は見方を変えれば「商機」にもなりえる。例えば、マンション向けに防音素材を販売している企業がこうした課題に目をつけ、今から自動車向けの防音素材を先行して開発しておけば、将来は大きなシェアを獲得できるかもしれないからだ。
さらに言えば、自動運転時代に車内で楽しめるエンタメはカラオケだけではない。映画鑑賞やライブ鑑賞なども挙げられる。映画やライブも音を伴うコンテンツであるため、同様に防音に対するニーズが出てくるはずだ。
■先回りしてソリューション開発を
クルマの中でカラオケを楽しむということについては、実は最近もあるニュースが話題になった。京都トヨペットがクルマの中でカラオケが楽しめる車種の販売を開始したというニュースだ。コロナ禍でも気軽にカラオケを楽しみたいという声から生まれた車種だという。
ただし、このカラオケが楽しめる車種については、周囲への音漏れに配慮してほしいとしている。やはり車内カラオケにおいて課題となるのは音漏れなのだ。
繰り返しになるが、将来有望とされる自動運転領域でのビジネスで勝っていくためには、こうした課題に着目し、先回りしてソリューションを開発していくことが重要になる。こうした車載カラオケの音漏れに挑戦する企業が今後出てくるのか、注目したい。
【参考】関連記事としては「ACCESSがガチで目指す「車中エンタメ王」の座 自動運転時代見据え、協業・提携・買収と続々」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) April 25, 2020