エレベータも自動乗降!自動運転清掃ロボで実証 CYBERDYNEと東急コミュニティー

自律走行エリアの飛躍的な拡張に向け



ロボット開発企業のCYBERDYNE株式会社(本社:茨城県つくば市/代表取締役社長:山海嘉之)は2020年8月19日までに、株式会社東急コミュニティーと次世代清掃ロボット「CL02」に関する共同実証を開始することを発表した。

具体的には、CL02がエレベーターで自動乗降するために開発された「マルチベンダー対応エレベーター連動ユニット」の共同実証を行う。CL02がエレベーター連動で自動乗降できれば自律走行エリアが飛躍的に拡張し、清掃や除菌消毒がより広範囲で行えるようになる。


CL02が高速通信規格のLTE回線(現行4G)を通じてマルチベンダー対応エレベーター連動ユニットと接続することで、エレベーターの自動乗降が可能になる仕組みのようだ。

既に両社はこれまでに、東急コミュニティーの管理施設で稼働している日立製エレベーターにユニットを設置し、CL02とエレベーターの連動性の検証などを行った実績がある。

出典:CYBERDYNEプレスリリース
■CL02はAI活用型の自律走行清掃ロボット

CL02は従来型の清掃ロボットとは異なり、磁気テープやマーカーと使う誘導型ではない。AI(人工知能)によって自律走行が可能になっている。

搭載センサーが周囲の情報を取得し、AIに建物内部の形状や清掃の経路などを記憶・学習させることで、無人清掃ができるようになるという仕組みだ。


前述の通り、自律走行ロボットがエレベーター連動によって自動乗降可能になれば、無人での自律走行エリアが大幅に拡大する。そのため、清掃作業などや除菌消毒作業の省人化を進めることに大きく貢献することになりそうだ。

【参考】関連記事としては「自動運転AI清掃ロボ「CL02」、全国の駅や駅ビルで続々!?」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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