ソフトウェア開発の株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区/代表取締役:大石清恭)は2019年12月22日までに、自社開発の「車載インフォテインメント」(IVI)プラットフォームの最新版である「ACCESS Twine for Car 3.0(Twine4Car 3.0)」の提供を開始すると発表した。
「Twine4Car」は、自動車の中でのさまざまなコネクテッドエンターテインメントをまとめて提供するインターフェイスで、ACCESSが2018年4月から独自に提供を開始したサービスだ。2019年5月には「Twine4Car 2.0」を発表し、今回の「Twine4Car 3.0」はそれに続く最新バージョンとなる。
■「自由な時間」に変わることに目を付け
自動運転が実現すると運転手だった人は運転から解放されることになり、簡単に言えば「運転していた時間」が「自由な時間」に変わる。こうした点に目をつけ、各社が車内向けのさまざまなサービスの開発にいま力を入れている。
例えばパナソニックはオンラインショッピングや音楽鑑賞、デンソーはテレビ会議も可能なオフィス環境の構築などを、車内向けサービスとして提案・開発しているようだ。Twine4Car 3.0も同様に自動運転時代を見据えて開発に取り組まれている。
Twine4Car 3.0ではACCESS社のアプリストアを通じてさまざまなアプリが提供され、ゲームや映像などのコンテンツも楽しめる。またスマートフォンやIVIシステムの相互間でコンテンツ共有や動画の同期再生も可能だという。
このTwine4Car 3.0の提供開始にあたり、ACCESS社のEurope最高経営責任者であるNeale Foster氏は「このプラットフォームは、多数のパートナー企業のコンテンツ、あらゆるアプリ、さまざまな市場のテレビ番組やVOD(ビデオ・オン・デマンド)が予め統合されて提供されます」と述べた上で、「自動車メーカーは、自社ブランドのIVIを自動車のインターフェースの中心に位置づけることができ、顧客とのリレーションを長期的に構築することが少ない投資と短い開発期間で可能になります」としている。
■「移動」だけではない付加価値を提供
ACCESS社の開発の力を入れようなどから考えると、自動運転時代に人がクルマに乗っている時間で利用できるサービスは、まだまだ増えていくことが予想される。移動だけではないクルマの新たな付加価値が増えていく。
【参考】関連記事としては「ACCESS、次世代車載情報サービス「Twine4Car 2.0」を2つの国際見本市で披露へ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) June 3, 2019