
トヨタの実証都市Woven Cityに、居酒屋をオープンさせる計画があることが判明した。自動運転と飲酒関連の実証か?……と思いたいところだが、おそらく住民向けの純粋な憩いの場と思われる。
2025年秋以降のオフィシャルローンチを目指すWoven Cityだが、こうしたさまざまな動きが表面化してきたということは、事業が順調に進んでいる証拠とも言える。Woven Cityの隠れた最新動向に迫る。
記事の目次
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■Woven Cityの動向
日本ゼネラルフードが居酒屋やレストランスタッフを募集
居酒屋を計画しているのは、企業食堂や学校給食、レストランなど広範にわたるフードサービスを手掛けている日本ゼネラルフードだ。
どういった経緯でWoven Cityへの出店が決まったのかは不明だが、同社の求人には、Woven City内のカフェやレストラン、居酒屋に関する案件10件が並んでいる。「2025/9月下旬OPEN」との記載もある。つまり来月には開店を予定しているということだ。
▼居酒屋ホールスタッフ|トヨタ自動車の実証実験の街、Woven City
https://jp.indeed.com/viewjob?jk=f25ca61348a772fc
居酒屋関係はホールスタッフと調理補助のパート・アルバイト、カフェ関係はパン担当スタッフやカフェスタッフ、調理補助、レストラン関係では正社員扱いのホールリーダーや管理栄養士、店長候補の調理師募集が募集されている。
店長候補の調理師は、月給 24万300円~30万300円、残業代 2万1,300円~6万8,400円で、社会保険完備なども完備されている。交通費規定支給とあり、寮などに関する記載はないため、当面Woven City内に住み込んで働くことはできなそうだ。
しかし、レストランの店長候補の調理師は、「借上げ社宅、引越し費用補助あり」とある。おそらく裾野市内などだろうが、Woven City内で社宅借り上げ……という可能性もゼロではないと言える。
居酒屋ホールスタッフは時給1200円のシフト制で、仕事内容には「居酒屋にて、食事提供、アルコールドリンク作り・提供など、ホール業務をお願いします。現金の取り扱いもなく、お客様はWoven Cityに住む人やそこで働く人たちが中心なので、安心して働けますよ!」とある。
カフェ、レストラン、居酒屋が別々の店舗なのか、あるいは同一店舗内で業態を変化させるのかはわからないが、9月下旬オープン予定であること、住民向けにフードサービスを提供すること、推定キャッシュレス決済であることなどがうかがえる。
Woven Cityは計画通りいけば今秋にも第一期オープンすることとなるが、これを裏付けるような内容だ。また、ウーブン・バイ・トヨタはWoven City内で活用する決済サービスの開発も進めていることから、シティ内では原則キャッシュレス決済となる可能性も見えてきた。
憶測だが、Woven Cityでは日清食品がインベンターズとして「最適化栄養食」に関する取り組みを行う。この取り組みと連携する可能性も考えられるのではないだろうか。
【参考】ウーブン・バイ・トヨタによる決済サービス開発については「トヨタWoven City、「独自決済システム」導入へ TOYOTA Pay誕生か?」も参照。
コンビニの出店計画も、居酒屋含めウーブンがオーナー?
飲食店以外にも、コンビニの出店計画もあるようだ。トヨタグループのトヨタ生活協同組合が、「勤務地:Toyota Woven City内のコンビニ」に関するアルバイト・パートの求人を出している。こちらは「秋頃OPEN予定」としている。
▼【コンビニStaff】秋頃OPEN予定★Woven Cityの仲間になって毎日をもっと楽しく♪
https://baito.mynavi.jp/cl-002797209849/job-122176776/
インベンターズ以外でも、こうした飲食店や小売の出店計画がすでに決まっているようだ。気になるのは、どういった経緯で出店が決まったのかだ。
ウーブン・バイ・トヨタが公募した形跡はなく、一本釣りしたのか。あるいは、日本ゼネラルフードが営業をかけたのか。おそらく、その答えは「委託」だろう。
今秋(見込み)のオープン時、Woven Cityの住人はまだトヨタ関係者のみで100人規模と思われる。この規模の人口でカフェや居酒屋などが成り立つのか?……という疑問が残る。来場する関係者の人数は相当数に上り、飲食を伴う接待・コミュニケーションの場も必要になると思われるが、それでも一つの店舗として考えた場合、採算をとるのは厳しいはずだ。
おそらくだが、こうした店舗の経営者はウーブン・バイ・トヨタだ。ただ、飲食店を直営する能力を持たないため、その運営を日本ゼネラルフードに委託したものと思われる。ゆえに、採算度外視とまではいかなくとも、細かく赤字を気にする必要はないものと推察される。
しばらくは試行錯誤が続くことと来場者を含めた人口規模に限りがあるため、こうした出店の動きは限定的と思われるが、Woven Cityにおける実証に結びつけることができる業態であれば、ウーブン・バイ・トヨタが検討する可能性は十分考えられる。
第三者にとっては、オープン後もしばらくの間Woven Cityに関与することはできない見込みだが、意外な形でそのチャンスが訪れることもありそうだ。
コミュニケーションスペース運営の仕事も発見
このほか、派遣で「ウーブン・バイ・トヨタでのコミュニケーションスペースの運営のお仕事」というものも見つかった。
▼ウーブン・バイ・トヨタでのコミュニケーションスペースの運営
https://jp.indeed.com/viewjob?jk=2964157c1fdc014e
パソナによると、「一緒にお仕事するあなたももちろんウーブンシティの一員!海外・国内から集まった企業やインベンターが新しいアイデアやプロダクトを発明・開発する場に一緒に参加してみませんか?・開発段階の試作品の説明・触れたり使ってみた感想や意見収集→新たな改善につながるよう開発者へフィードバック・社内外の人が集まるイベントの企画や運営・インベンターと住民をつなげるコミュニケーションサポート」とある。
派遣ながら、よりインベンターズや実証に近いところで働くことも可能なようだ。時給2,000円で、月収例32万円となっている。英語力をはじめとするコミュニケーションスキルが必須だ。
インベンターのUCCもスタッフ募集開始
インベンターズ関連では、ユーシーシーフードサービスシステムズが「上島珈琲店 Woven City店(仮)のカフェスタッフ」を募集している。9月末オープン予定ということ以外、特段Woven City特有の条件などは付加されていないようだ。
▼上島珈琲店 Woven City店(仮)|上島珈琲店でのカフェスタッフ
https://townwork.net/viewjob/jobid_355abc97eacd8e42/
UCCジャパンはWoven Cityに参画し、ウーブン・バイ・トヨタの協力のもと、2025年秋以降のオフィシャルローンチに合わせてコーヒーの潜在価値を実証する未来型カフェをオープンすると発表している。
カフェとしての機能提供はもちろん、コーヒーを介することによって仕事や勉強、会話・対話が進むといった未来型のカフェ体験の創造を目指すという。トヨタの自動運転モビリティ「e-Palette」のカフェ仕様も過去のティザー画像に登場しており、自動運転技術を活用した取り組みにも注目だ。
インベンターズにはこのほか、ダイキン工業、ダイドードリンコ、日清食品、増進会ホールディングスが決定している。
ダイキン工業は、「花粉レス空間」や「パーソナライズされた機能的空間」の実現に挑戦し、さらなる空気価値の創造を目指す。ダイドードリンコは、自動販売機を通じた「新たな価値創造」を目指し、自動販売機サービスの拡充・構築、持続可能な稼働体制の構築、新たなビジネスモデルの構築に取り組む。
日清食品は、最適化栄養食を継続的に食べている人の心身や行動などの変化を主観と客観双方の観点から確認し、その有効性を実証する。増進会ホールディングスは、教育分野の最新テクノロジーを活かした実証に向け「Z会インベンティブスクール」を開校する。
各社がWoven City内での取り組みをどのように具体化していくのか、今後の動向に注目したい。
【参考】各社の取り組みについては「トヨタWoven City、自動運転式の「移動カフェ」展開か」も参照。
■【まとめ】早ければ2カ月後にオープン、続報に期待
Woven Cityは、主に研究・実証に携わるインベンターズと、住民や訪問者らを指すウィーバーズで構成される。今回の居酒屋スタッフらはウィーバーズに含まれるのか?……など気になるところだ。
早ければ2カ月後くらいにオープンすることになるWoven City。今後、オフィシャルな情報が続々と発信されることに期待したい。
【参考】関連記事としては「トヨタWoven Cityに住むため「正攻法&裏技」8選」も参照。