2024年4月に日本版ライドシェアが始動した。運行を主導するタクシー会社ではライドシェアドライバーを大々的に募集している。業界最大手の日本交通でも、公式サイトに専用ページを設けて好待遇でライドシェアドライバーを募集中だ。
日本交通は、タクシーアプリ「GO」を提供する企業を傘下も持つことでも知られている。この記事では、日本交通のライドシェアドライバー求人の探し方について詳しく説明する。
また、ライドシェアよりもタクシー運転手で働く方が合っている人についても説明するので、参考にしてほしい。
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【参考】関連記事としては「タクシードライバー・運転手に転職する方法は?仕事はキツい?」も参照。
記事の目次
■どうやって探せばいい?
ライドシェアドライバーとして働くためには、タクシー会社に所属する必要がある。勤務先となるタクシー会社の求人を探す方法は主に2つある。
会社サイト

タクシー会社の公式ウェブサイトで、ライドシェアドライバーを募集していることがある。日本交通では、ライドシェアドライバー募集サイトを設けており、詳しい仕事内容や条件を知ることができる。「時給2,000円+歩合給」という好待遇での募集のため、空いた時間を有効に使いたい人におすすめだ。なお、この時給は2025年10月15日までとなり、それ以降は変更となる可能性があるようだ。
日本交通では、サイトからそのままウェブ応募できるフォームも用意されている。会社説明会のみの参加も可能だが、説明会と面接に進むこともできる。
ただし日本交通など各タクシー会社のサイトで探すのは、どんなタクシー会社があるのかという知識がないと簡単ではないかもしれない。情報を一覧で見ることができないため、労働条件などの比較が難しいとも言える。
求人募集サイト
求人情報・転職情報サイトで、エリアや条件を入力し、ライドシェアドライバーの求人を検索する方法になる。一覧で求人を閲覧できるため、各社の業務内容や条件などをまとめて知ることができる。時給相場などを理解するためにも、まずはこういった総合サイトを利用するのもいいだろう。
該当した求人から、どの会社に応募するのかを決めるのは自分だ。そのため初めてライドシェアドライバーとして働いてみようと思っている人にとっては、どの求人が自分に合っているのか判断つかない場合もあるかもしれない。

■ライドシェアはそもそもおすすめ?
高時給で募集されているライドシェアドライバーだが、実際の仕事内容や収入はどのようになっているのだろうか。実際に稼働したことのある人の声も参考に、リアルな現状をまとめてみた。
希望通りの時間帯に稼働できない場合が多い
ライドシェアドライバーから一番多く寄せられている不満が、制限が多く希望通りの時間帯に稼働できないという内容だ。ライドシェアドライバーは副業として働く人がほとんどのため、これは大きなハードルになる。
稼働時間を制限されることがある
週に20時間以上働くと社会保険の対象となるため、タクシー会社が週20時間までしか働かせてくれないといった不満も寄せられているようだ。制度上は週20時間までといった定めはないが、社会保険の兼ね合いなどを理由に多くのタクシー事業者が制限を課していることが内閣府による調査結果により判明している。
日本交通では、東京ハイヤー・タクシー協会のガイドラインに従い1週間あたりの労働時間に制限があるとしている。具体的には、現在仕事をしている人については「被雇用者で雇用主と1週間あたり40時間以上の労働契約を締結している人については、大変残念ながら採用できかねます」、パート・アルバイトの人については「1週あたりNRS(日本型ライドシェア)での勤務は20時間まで、且つ他のお仕事と合算して40時間まで」、現在仕事をしていない人については「1週あたりNRSでの勤務は20時間まで」となっている。
勤務エリアまでの費用がかかる
遠方から日本版ライドシェアのサービスエリアまで通う場合は、時間やガソリン代が余分にかかり採算が取れないという不満も出ている。またライドシェアはマイカーを活用するため、普段から車内の清掃などをきちんとする必要がある。準備に時間がかかる割には、稼働時間が短いため思ったほど稼げないという人もいるようだ。
■タクシー運転手の方がおすすめな理由
ライドシェアドライバーと同じドライバー職のタクシードライバーについても紹介する。タクシードライバーはタクシー会社の社員として勤務する。未経験でも応募可能で、歩合制を採用していることがほとんどのため、頑張り次第で収入アップも見込める。正社員のため雇用が安定しつつ、頑張り次第では高収入も可能な職種であると言える。
気になる「未経験者」「休日休暇面」「給与面」についての主なメリットを具体的に説明しよう。

未経験者のメリット
ほとんどのタクシー会社が、タクシードライバーで必須の二種免許取得費用を会社負担としており、未経験の人でも最短2週間程度で二種免許を取得し勤務をスタートすることができる。地理や接客などの研修体制の整った企業が多く、未経験者でも安心して働き始めることができる。また配車アプリやAIナビの登場により、未経験でも経験者と同じように働くことが可能になりつつある。
休日休暇面のメリット
1勤1休の働き方のタクシー会社が多く、年間休日は200日以上ある。シフト制の勤務で自由に休みを申請でき、相談により平日のみで夕方までの勤務が可能な場合もある。そのため女性のドライバーも増えてきている。
給与面のメリット
大手タクシー会社の平均年収は600万円前後となっている。完全未経験から600万円以上の収入が見込める職種は、なかなかないと言える。働き方によっては年収1,000万円ほどを稼ぐドライバーもいるようだ。給与補償制度があるため、一定水準以上の給与が保障されているため安心だ。会社によっては、繁忙期や観光シーズンにインセンティブがアップする場合もある。
【参考】関連記事としては「タクシードライバー・運転手になるには?資格は必要?年齢制限はある?」も参照。
■【まとめ】タクシーの方が合ってる人は多い。
観光需要回復やインバウンドの増加により、移動手段の不足が深刻な問題になっている現在、ライドシェアドライバーやタクシードライバーが必要とされている。それに伴い就労条件も向上しており、転職するなら今がチャンスかもしれない。
ただし、安定性を望む人などにはタクシードライバーがおすすめだ。二種免許を取得しタクシー会社で経験を積んだあとで、個人タクシーを開業する方法もある。双方のメリット・デメリットをよく理解した上で転職活動を行っていこう。
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【参考】関連記事としては「ライドシェア求人には応募すべき?タクシー運転手とメリットを比較」も参照。