旅行需要の回復やインバウンド急増により、タクシーの不足が深刻化している。それに伴いドライバーの求人も増えており、年収や時給も上がっている傾向にある。
いま必要とされている職種の1つと言えるタクシードライバーだが、どうやって職に就けばいいのだろうか。また実際のところ仕事はキツいのか。詳しく説明していく。
ドライバー転職支援サービス
記事の目次
■タクシードライバー・運転手に転職する方法
タクシードライバーとして働く形態としては、「法人タクシー」と「個人タクシー」がある。個人タクシーを開業するためには、法人タクシーで経験を積む必要があるため、ここでは法人タクシーに就職・転職する方法について説明する。勤務先となるタクシー会社の求人を探す方法は主に3つある。
ハローワークを利用する
ハローワーク(公共職業安定所)では、さまざまな求人情報を無償で提供しており、タクシードライバーの求人も多く扱っている。実際にハローワークを訪れて求人情報を閲覧するほか、「ハローワークインターネットサービス」で自宅にいながら求人を検索することもできる。職種選択画面で、「運輸(運転)、配送」から「タクシー運転手」を選ぶと、指定した就業場所のタクシードライバー求人が一覧で出てくる。
ハローワークでは履歴書作成や面接対策などのサポートも行っている。ブランクがあるなどで就職・転職活動に自信がない人はぜひ利用してみよう。
タクシー会社の求人に直接応募
タクシー会社の公式サイトや求人情報誌などで、タクシードライバーを募集していることがある。応募の際は、自分で直接タクシー会社にコンタクトを取る。ただしタクシー会社のサイトなどで探すのは、どんなタクシー会社があるのかという知識がないと簡単ではないかもしれない。情報を一覧で見ることができないため、労働条件などの比較が難しいとも言える。
あとは、働きたいと思っているエリアでサービスを展開しているタクシー会社が分かるのであれば、求人募集が掲載されてなくても電話などで募集していないか聞いてみてもいいかもしれない。
ドライバー転職支援サービスを利用
最も手軽に求人情報を入手できる方法が、ドライバーに特化した転職支援サービスを利用することだ。プロフィールや希望の労働条件などを一度登録しておくことで、自分に合った求人が紹介される。ドライバー転職支援サービスを利用することで、良い条件で働くことができるタクシー会社を選んで紹介してもらえるためおすすめだ。
登録などは全てインターネットで行うため、現在就業中で転職を考えている人などにも便利だ。実際に転職を決めていなかったとしても、自分の希望がどのくらい叶えられるか、どんな求人があるのかなど、まずは情報を得るためにも利用価値大だ。
■タクシードライバー・運転手の仕事はキツい?
タクシードライバーの仕事はキツいのだろうか?と気になっている人も多いだろう。タクシードライバーについて、「長時間労働」「深夜勤務」「歩合制で給料が安定しない」といったイメージを持つひとも中にはいる。
しかし現在は希望の曜日・時間帯でシフト希望を出せることがほとんどで、8時間勤務ということも多い。日中の勤務であれば、出勤して乗務し、退勤という一般的なサラリーマンと同じようなスケジュールとなっている。
昼間だけの勤務希望も出せるため、女性やシニア世代のドライバーも増えている。また深夜帯の乗務の方が賃金は高く設定されているので、あえて夜間に働き多くの収入を得る人もいる。休憩時間は1時間となっており、好きなラーメン屋に行くなどその土地のグルメを楽しんでいるドライバーも多いようだ。
歩合制が不安に思う人もいることについても説明する。歩合率はタクシー会社により異なるが、一般的には50〜60%前後となっている。働いた分だけ収入がアップするのは、やる気にもつながるだろう。ただし歩合制で毎月の収入が安定しないことが不安な人は、「固定給+歩合分」といった体系を取っている会社を探してみよう。会社によっては給与体系を選べる場合もあり、ベテランのドライバーには完全歩合制が人気となっているようだ。
最近ではタクシードライバーの不足から、好条件での求人が増えている。自分の希望時間・ペースで稼働できる求人もあり、年収や時給も上昇しているのが魅力だ。
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■タクシードライバー・運転手に転職するメリット
タクシードライバーとして働く主なメリットを3つ紹介する。
働いた分だけ収入がアップする
歩合制を採用しているタクシー会社がほとんどのため、働けば働くほど収入は増えていく。特に観光地ではタクシー不足が深刻のため、ベースとなる賃金が高く設定されていることが多い。
未経験可の求人が多い
タクシードライバーは、経験者でなくても応募できることがほとんどだ。タクシードライバーとして稼働するには普通自動車二種免許が必要だが、取得費用をタクシー会社がサポートしていることが多い。年齢を問わない求人も多いため、どんな人でも働けるチャンスがある。
社内の人間関係・上下関係が少なく、接客も少なめ済む
一般的な企業では部署やチームで動くことが多く、たくさんの上司や同僚とのやり取りに疲弊している人もいる。タクシードライバーは基本的に個人で稼働するため、人間関係の悩みは他の業種より少ないと言える。
またお客を乗せて走る以上、接客的な要素はあるが、会話は最小限で済む。最近はタクシーアプリを利用している人が増えているため、目的地の確認や運賃の精算のやり取りが不要になっている。観光地では外国人を乗せる機会も多い。しかし多くの外国人旅行者はアプリを利用しているため、会話の必要はほぼない。
もちろん、乗客の満足度アップのために快適な乗車を提供するのは前提にあるが、何かを営業するといったことは不要だという点はメリットと言える。
■タクシードライバー・運転手に転職するデメリット
タクシードライバーとして働く主なデメリットを3つ紹介する。
曜日や時間帯などにより稼げない日もある
歩合制を取り入れている会社がほとんどのため、晴れている平日の日中などは、場所によっては乗客が少ないこともある。営業エリアが決まっているため、人が多い場所に移動してお客を拾っていくといったことはできない。ただし営業エリア内でもタクシー需要が多い場所を調べ、移動して客待ちをするといった工夫で収入アップは見込めるだろう。
勤務時間帯が日によって異なる
変動のシフト制の場合、ある日は日勤、ある日は深夜勤ということもある。毎日朝出勤して夕方に退勤するというスケジュールではないため、体調管理が重要になる。また家族や友人と時間を合わせることが難しい場合もある。
事故に細心の注意が必要
自家用車のドライバーも、交通事故を起こさないよう安全運転に努める必要がある。そしてタクシードライバーはお客を乗せて走行するため、より慎重な運転が重要だ。タクシーは路肩でお客を拾ったり降ろしたりする。そのため停車の際は特に注意しよう。
もし事故や違反を起こしてしまい免許停止処分となると、仕事自体ができない。その間は休職扱いとなり収入がなくなる。事故を起こさないよう注意して運転するために、健康には気をつけよう。また乗務前にはアルコールチェックがあるため、飲酒の時間帯にも要注意だ。
■【まとめ】転職するなら今!
現在、タクシー会社各社は、タクシードライバーを積極的に募集している。月収100万円以上稼ぐドライバーもいる。
タクシードライバーは年齢を問わないことが多く、長く働ける職種として人気だ。法人タクシーで経験を積んで、ゆくゆくは個人タクシーを開業するという方法もある。会社での人間関係に疲れた人にもおすすめだ。
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