株式会社ビースタイル ホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)が運営する調査機関「しゅふJOB総研」が、「ライドシェアの仕事」をテーマに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を対象にアンケート調査を実施し、536人の回答結果を発表した。
この中で特に目を引いたのは、「ライドシェアの仕事をしてみたいと思うか?」という問いに「してみたい」と回答した人がわずか8.2%だったことだ。
■「事故や事件など危険がありそう」73.3%
2024年4月から、タクシー会社が運行管理を行うことなどの条件付きでライドシェアが解禁される。自家用車を使ったこの新しい仕事に挑戦する一般ドライバーは、果たして十分に集まるだろうか。なにしろ今回のアンケートでは、ライドシェアの仕事を「してみたい」と答えた人が回答者の1割にも満たなかったのだ。
乗り気になれない主な理由は、安全性への不安だろう。「ライドシェアの仕事にどんな印象を持っているか?」という質問に、73.3%の人が「事故や事件など危険がありそう」と答えている。しかもライドシェアの仕事を「してみたい」と答えた少数派でさえ、半数近くが「危険がありそう」だと考えている。
■自家用車に他人を乗せることへの抵抗感
次に回答者の自由記述を見てみよう。ライドシェアの仕事を「あまりしたいと思わない」「全くしたいと思わない」と回答した人のコメントを見ると・・・
- 「自家用車を汚されたり、事故にあった場合のことを考えると、自分や夫はしないと思う。また、利用することもないと思う」(30代:正社員)
- 「タクシードライバーさんでもトラブルが起きるなど大変でしょうに、わざわざどんな人かもしれない人間と個室になるような仕事はリスクでしかない。それに、自家用車での仕事ですよね?見ず知らずの人を乗せたいとは思えない」(40代:パート/アルバイト)
- 「知らない人を乗せて、自家用車を使うことは、物質的にも精神的にも不安しかない。プロではない分、なにか起こったときの対応を本人でやらなくてはならず責任がおもすぎる」(50代:パート/アルバイト)
・・・など、自家用車に見ず知らずの人を乗せることへの抵抗感が大きいようだ。
■ドライバーや車両を守る対策でイメージを変える
事故や事件など安全対策の必要性については、ライドシェアの仕事を「してみたい」あるいは「どちらとも言えない」と回答した人の中にも、自由記述で言及している人が見られた。ライドシェアという仕事には危険なイメージが先行していると言える。
一方でライドシェアの仕事を「してみたい」と答えた人の多くは、「時間の融通が利きそう」と自由度の高さをメリットに感じている。
ドライバーや車両を守る環境を整えることで危険なイメージを減らし、副業として気軽に始められるというメリットを浸透させられれば、ライドシェアのドライバーも集まりそうだ。
【参考】関連記事としては「日本版ライドシェア、運転手バイト「時給1,600円〜」!タクシー会社が募集開始」も参照。