トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市/代表取締役社長:豊田章男)は2021年5月12日午後、2021年3月期の通期決算(2020年4月〜2021年3月)を発表した。
売上高に相当する営業収益は前期比8.9%減の27兆2,145億円、営業利益は同8.4%減の2兆1,977億円、最終利益は同10.3%増の2兆2,452億円だった。
2022年3月期は2.4%増の2兆3,000億円の最終利益を見込んでいるという。コロナ禍においても自動車需要の回復を予想しているようだ。販売台数は2021年3月期の764万台から2022年3月期は870万台に増加することを見込んでいる。
デジタル化やソフトウェア開発、CASE(コネクテッド・自動運転・サービス&シェアリング・電動化)分野などを含む研究開発費については、2021年3月期は約1兆900億円だったが、2022年3月期は約1兆1,600億円まで増やすという。
■Woven Cityで先進デジタル技術を展開
決算説明会における記者会見では、トヨタが静岡県で着工済みのコネクテッドシティ「Woven City」に関するやり取りがあった。
報道陣からの質問に応じたのは、トヨタ本体のCDO(最高デジタル責任者)で、子会社のウーブン・プラネット・ホールディングス代表取締役CEO(最高経営責任者)のジェームス・カフナー氏だ。
カフナーCEOはまず、Woven Cityのプロジェクトを発表してから16カ月が経ち、その間、プロジェクトの前進に注力してきたことに触れた。さらに、コロナ禍においてもフェーズ1の設計を終え、地鎮祭を終えたことを報告した。
加えて、「ウーブンシティは会社(トヨタ)としてのさまざまな取り組みを加速させていく上で重要」「全ての先進的なデジタル技術はWoven Cityで展開される」と強調した。
【参考】関連記事としては「トヨタ、軽の電動化へ要素技術をグループ内で共有 最新決算は1.4兆円黒字」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) February 10, 2021