ドラックストアチェーンを含むMaaSの取り組みが北海道で動き出す。地域に根差したドラッグストアをMaaSの拠点として活用する内容を含んでおり、大いに関心を集めそうだ。
このMaaSの取り組みは、ドラッグストアチェーン大手のサツドラ、経路検索サービスを展開する駅探、オンデマンド配車システムを提供する未来シェアなどが進めるものだ。
この3社に公立はこだて未来大学と札幌市立大学を含んだ5者が、北海道地域でのMaaS事業展開に関わる業務提携について基本合意書を締結したことが、2020年11月13日までに発表されている。
5者の提携により、北海道地域の既存の公共交通の有効活用や移動の利便性向上、地域活性化などに、MaaS事業を通じて取り組んでいくという。
■5者がそれぞれMaaSで果たす役割とは?
具体的にはサツドラは、北海道共通ポイントカード「EZOCA」のポイントシステムとEZOマネーの活用や、サツドラ店舗やEZOCAポイント加盟店のMaaS拠点化の推進などを担うようだ。
駅探は、移動手段の経路検索機能・決済機能を含めたMaaSプラットフォームを提供する。未来シェアは、AIを活用したオンデマンド配車技術の提供などを通じて取り組みに貢献するようだ。
公立はこだて未来大学と札幌市立大学は、AI技術に基づくMaaS実装の先端的知見の提供などを担うという。
■気になるチェーン店舗のMaaS拠点化の中身
今後の取り組みの詳細については、5者で協議して決定していくという。冒頭でも触れたが、特に気になるのが店舗のMaaS拠点化がどのような取り組みになるのか、という点だ。
あくまで予想だが、カーシェアやサイクルシェアなどのさまざまな移動手段を人々が借りることができる拠点となるのだろうか。サツドラの店舗がどのような機能を兼ね備えていくのか、注目したい。
【参考】関連記事としては「MaaSとは?2020年代に実用化!意味や仕組みまとめ」も参照。