株式会社DeNA SOMPO Carlife(本社:東京都渋谷区/代表取締役:中島宏)は2020年2月3日までに、展開するクルマ定額サービス「SOMPOで乗ーる」の提供エリアを、4月までに大幅拡大する予定であることを発表した。
「SOMPOで乗ーる」は同社が2019年6月から提供しているサービスで、保険料など利用に必要な経費が全て定額の料金に含まれていることが特徴だ。損害保険ジャパン日本興亜の保険代理店網を通じて利用者にサービスが提供されている。
サービス提供開始後はまず東名阪エリアの保険代理店などで展開していたが、現在は提供エリアを拡大するためにサービスを取り扱う代理店を新たに開拓しており、今年4月には1000店規模にして全国展開するという。
報道発表で同社は「メンテナンスが行き届いた最新のクルマをお手軽に、またお客様が抱える不安にお応えできるサービスとして、より安心・安全なカーライフを全国で提供していきます」としている。
■「所有から利用へ」の流れにのって市場拡大へ
「所有から利用へ」の流れが徐々に表れ始めている中、自動車のサブスクリプションサービスが登場し始めている。現在は、自動車メーカーが展開するサービスと非自動車メーカーが展開するサービスがあり、DeNA SOMPO Carlifeの場合は後者に当たる。
自動車メーカーが展開するサービスとしては、トヨタ系の「KINTO」のほか、ホンダが最近発表した「Monthly Owner」がある。トヨタもホンダも必要な料金が全て含まれている定額料金での展開で、利用可能車種などが今後増えていく見込みだ。
一方で非自動車メーカーが展開するサービスとしては、IDOMの「NOREL」などが知られる。登録車種は現在約150車種で、自動車買取専門店「ガリバー」の在庫を利用することで豊富なラインナップを実現している形だ。
ただKINTOの利用者が低迷していることが明らかになるなど、まだ出始めのサービスであるがゆえにしばらくは自動車サブスクは採算をとるのが難しいという見方もある。一方で将来的には市場の拡大が見込まれるだけに、今後もこの領域に参入する企業は増えていきそうだ。
【参考】関連記事としては「申込不調?トヨタの定額サービス「KINTO ONE」、ラインナップ拡充で利用者増へ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) December 18, 2019