コネクテッド自動運転車(CAV)が普及するようになると、車車間通信技術がいまより一層発達し、例えば高速道路で時速100キロで走行しても、約5メートルの車間距離でも事故リスクの回避には十分だという予測がある。
こうした点は「交通容量」の拡大につながる。車と車の間隔が今よりも狭まれば、道路の総延長が変わらなくても、より多くの自動車の走行を許容できることになる。コロンビア大学の教授が2011年に実施した調査では、自動運転車が100%普及すると、交通容量が273%拡大するという。
こうした予測は業界にとっては歓迎すべきことだ。将来的に無人の自動運転タクシーが安価な料金でサービスを開始すると、公共交通よりも自動運転タクシーを利用する人が増える可能性があるが、交通容量が実質的に増えれば、たとえ道路を走る自動運転タクシーが増えても、一定程度は許容できるからだ。
この論文は「https://ieeexplore.ieee.org/abstract/document/6093130」から内容を確認することができる(要サインイン)。
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タクシー運賃、自動運転化で10分の1 2030年に1000兆円市場に 米調査会社が予想 https://t.co/vhNPufPdPR @jidountenlab #自動運転 #タクシー #コスト
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) March 25, 2019