愛知県は「あいち自動運転推進コンソーシアム」活動の一環として、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で県内企業3社による遠隔型の自動運転実証実験を実施すると、2019年3月6日までに発表した。3月15、20、22日は来園者を対象とした体験試乗会を予定しており、3月19日は報道機関向けのデモ走行に加え、大村秀章知事による試乗も予定されている。
実証実験には、名古屋大学発スタートアップのティアフォー社がヤマハ発動機のゴルフカートをベースに開発した完全自動運転EV(4人乗り)「Milee(マイリー)」が使用される。車両は3DマップとLiDARを駆使して走行する形となるが、離れた場所に設置された「運転席」から遠隔監視・操作も可能だという。
実証実験は指定されたバス停へ車両をタブレット端末など呼び出す「デマンド方式」で実施される。ティアフォー社が開発した運行管理用プラットフォーム「ウェブ・ドット・オート」も使用される。
愛知県は2007年7月に「あいち自動運転推進コンソーシアム」を設立し、自動運転システムに関係する企業・大学と県内の自治体のマッチングなどに取り組むなど、積極的に次世代自動車産業の振興を推進している。
この実証実験では大村知事も現場に足を運ぶ。大村知事は2018年11月にはトヨタが開発する自動運転車の試乗、2019年2月は愛知県一宮市の公道で5Gを活用した自動運転を体験するなど、頻繁に実証実験に顔を出している。
愛知県の大村知事はきっと日本一自動運転車に乗っている政治家だ。
【参考】関連記事としては「自動運転車に実証実験・テスト走行が必須な理由 実用化に向けて回避すべき危険・リスクは?」も参照。