次世代高速通信「5G」を活用した複数台の遠隔監視型自動運転の実証実験が2019年2月9日、日本国内で初めての試みとして民間企業や大学が連携して愛知県一宮市で実施される。
実施するのは、アイサンテクノロジー株式会社とKDDI株式会社、株式会社KDDI総合研究所、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、株式会社ティアフォー、岡谷鋼機株式会社、名古屋大学。実証実験は「平成30年度自動運転実証推進事業」の一環として実施される。
実証実験では、5G搭載車両を含む2台の自動運転車が運転席を無人にした状態で自動走行を行う。遠隔地から1人の運転手が両方の自動運転車両を監視し、緊急時に介入が必要になった場合などには手動制御を行う。
アイサンテクノロジーは高精度3Dマップの更新や作成、KDDIとKDDI総合研究所は5G自動運転車の開発と提供、損保ジャパン日本興亜は自動運転に関連するリスクアセスメントなどを担う。
ティアフォーは自動運転車両に搭載する自動運転ソフトウェア「Autoware(オートウェア)」を提供し、岡谷鋼機は自動運転事業の実用化検証支援を行う。名古屋大学はモニター調査と取りまとめが主な役割だ。
自動運転技術の高度化は、買い物難民や運転手不足などの社会課題の解消を加速させる。5Gを活用したこの実証実験も技術の高度化に向けた取り組みとして注目を集めている。
【参考】関連記事としては「自動運転車に実証実験・テスト走行が必須な理由 実用化に向けて回避すべき危険・リスクは?」も参照。