世界的な自動車部品サプライヤーである仏ヴァレオが主宰する発明コンテスト「ヴァレオ・イノベーション・チャレンジ2018」で、早稲田大学チームがファイナリストの9チームまで残り、2018年10月11日にパリで開催される最終プレゼンテーションに臨む資格を得た。
これまでにも技術者に研究内容を発表する機会を与え続けてきたヴァレオ・イノベーション・チャレンジは今年で5回目で、若手研究者の成功に向けた「登竜門」という位置付けになりつつある。
今大会で早稲田大学チームが発表したのは、自動運転とマニュアル運転の切り替えが必要な場合を感知し、ドライバーをサポートするためのシステムだ。
6段階に分かれている自動運転レベルのレベル3(条件付き運転自動化)までは、運転操作の一部を人が担う。現在最も開発が進んでいるのが、緊急時以外はシステム側(車側)が操作の主体となるレベル3で、システム側による自動運転と人による運転の切り替えをいかにスムーズに行うかが、非常に重要だ。
【参考】自動運転レベル3の定義については「自動運転レベル3の定義や導入状況は?日本・世界の現状まとめ|自動運転ラボ 」も参照。
自動運転レベル3の定義や導入状況は?日本・世界の現状まとめ https://t.co/GXqhbmAipw @jidountenlabさんから
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) June 19, 2018
システムから人間へと運転操作を引き渡す技術では、システムエラーがあれば人命にも関わりかねない。自動運転レベル3を搭載した自動運転車の量産を進める自動車メーカーにとっては特に重視される技術となる。
今回のヴァレオ・イノベーション・チャレンジにおける早稲田大学チームの研究内容は、今後の自動運転の未来に大きな影響を与える技術であるといえる。2018年10月の最終プレゼンテーションにますます注目が集まりそうだ。