自動運転ベンチャーのティアフォー、10億円規模をトヨタ参加ファンドから獲得

未来創生ファンドが出資との報道



トヨタ自動車や三井住友銀行が出資し、独立系資産運用会社であるスパークス・グループ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:阿部修平)が運営する「未来創生ファンド」は、自動運転技術の開発スタートアップ企業である株式会社ティアフォー(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:武田一哉)に出資を実施した模様だ。


日本経済新聞が2018年5月31日付で報じた。報道などによると、出資金額は10億円規模とみられる。

ティアフォー社は2015年12月に設立。名古屋大学発のベンチャー企業で、人工知能(AI)や仮想現実(VR)などの最新技術を活用し、自動運転車のOS(基本ソフト)の開発などに力を入れている。ティアフォーにはKDDIやソニーなども出資している。

【参考】ティアフォーとKDDIの関係についてはKDDIのプレスリリース「KDDI、ティアフォーと自動運転時代に向けて業務資本提携契約を締結」を参照。

未来創生ファンドはトヨタ自動車と三井住友銀行、スパークス・グループの3社の出資によって、2015年11月から運用が開始されている。投資・出資対象の中核技術としては「知能化技術」「ロボティクス」「水素社会実現に資する技術」などを挙げており、国内外の有望企業に対して既に多数の投資実績を有する。


今回の出資により、ティアフォー社は自動運転技術の開発をより一層加速させるものとみられている。ティアフォー社は2018年夏には名古屋大学内に研究センターを設ける予定で、研究体制をより一層充実させていきたい考えとみられる。


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