全米都市交通局(NACTO)が発表した「Blueprint for Autonomous Urbanism Second Edition」という英文の資料の中で、実に面白い見通しが説明されている。簡単に言えば「自動運転時代にはどこででも道路をナナメ横断してよくなる」という趣旨のものだ。一体どういうことだろう。
これは、自動運転車がセンサーで歩行者や自転車を高精度に検知し、その後の行動パターンに対する事故回避策を正確に遂行できることが前提だ。もちろん、一定程度自動運転車が低速で走行しているという制約がつくが、こうした条件下では歩行者がどこで道路を横断したとしても、自動運転車側は安全に停止し、事故を回避することができるという。
NACTOの資料では、こうした変化が起きることで、歩行者が目的地まで歩かなければいけない距離も、目的地に到達するまでの時間も短くなることを指摘している。確かにどこでもナナメ横断して良ければ、移動効率が高まることはうなずける。
先日、自動運転ラボで「AIが「赤信号」の秒数を最適化…それがコネクテッド時代」というコラムを公開したが、コネクテッド時代の到来と同じように自動運転時代にもさまざまな変化が起きる。「どこでもナナメ横断」もその一つであると言えるだろう。
NACTOのこの資料のダウンロードリンクは「Blueprint for Autonomous Urbanism Second Edition」だ。英文だが、関心がある人は是非目を通してみてはいかがだろうか。
【参考】関連記事としては「自動運転時代の最強ライフハック術11選」も参照。