韓国のインターネットサービス大手のカカオは2018年11月5日までに、自家用車ライドシェアサービスの「カカオプールサービス」を開始すると発表し、ドライバーを募集していることが明らかになった。この発表を受け、韓国のタクシー業界からカカオのライドシェアサービスに対する強い反発の声が上がっている。
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カカオは「カカオタクシー」と呼ばれるタクシー配車アプリの運営も行っている。そのため韓国国内のタクシー運転手は「裏切られた感」を感じているようだ。タクシー業界に参入しておきながらも、タクシー需要とは相反するライドシェアサービスを開始するなんて——。そんな恨み節を語っているタクシー運転手もいるという。
日本国内においてはライドシェアサービスは事実上禁止されているため、韓国の今回の事態と類似する対立は当面起こり得ないが、日本でもライドシェアサービスが解禁された場合、ライドシェアサービスとタクシー配車アプリ事業の両方を手掛ける企業が出ないとは限らない。そう考えると今回の韓国の騒動は、対岸の火事とは決して言えなそうだ。
【参考】関連記事としては日本のライドシェア・タクシー配車に関する現状は「タクシー配車アプリや提供企業を一挙まとめ 仕組みも解説」も参照。